[2023, 2/21] 昨日、松本零士死去の報が流れました。自分 の過ちを認め謝罪するという当然の義務を、とうとう永遠に 果たすことがなかったのです。ヤマトの内容に関しては抜きん出た業績を持って いることは間違いないですし、そのことには手放しで無限の賞賛を惜しみなく送 りますが、他方老境に入ってからの病膏肓に入った世迷い言の責任を取らずに世 を去ったこの卑劣漢の罪はもはや消えることはありません。永久に糾弾されます。
2007年3月21日の朝日新聞朝刊に、「日本文化は、なぜブームで終わるのか」 と題した意見広告が載りました(他紙については知りませんが、同様だったのか もしれません)。広告は新聞の1面全てを費やした大きなもので、著作権の保護 期間を著作権者の死後50年から70年に延長せよと求める内容です。その一番上に は、ここ最近この主張を先頭に立って唱えてきた松本零士のコメントが載ってい ます。
この主張は基本的に「文化財である 著作物と社会との関わりはどうあるべきなのか」という視点を欠いた、非常 に視野の狭い利己的なものです。特に松本零士の場合は、かつて「ヤ マト」関連でいろいろとおこぼれに与り損ねたうらみつらみから来る、「どんな に僅かなとりっぱぐれでももうオレは絶対ごめんだ、世の中は全てオレの都合の いいようなシステムになっていなければならず、それ以外は認めない」という極 めて意地汚くみみっちい思惑があからさまで、見苦しい限りです。
「ヤマト」については松本一人が独占的な著作者で
はないことは明らかで、
そのような司法判断が下ったにも関わらず、未だに
私がいなければアニメは1コマも存在しなかった。著作権は当然、私にある
などとほざき、ヤマトの著作権を当然のように私物化しようとする独善
ぶりには心底軽蔑の念を抱かざるを得ません。
「ヤマト」関連で西崎といろいろと行き違いがあったり、もらえていておか しくなかったはずのものが手に入って来なかったことが多々あっただろうことは 確かだろうし、それについては気の毒だとも思いますが、それにしたって老害も ここに極まれり、目を覆わんばかりの甚だしい耄碌ぶりです。
松本零士よ、今すぐその愚かな言論の全てを無条件で取り下げなさ い。そして功なり名遂げた人物にふさわしく、残りの人生を慎ましく穏やか に過ごし、誰からも惜しまれつつ表舞台から去って行きなさい。こ れ以上、周囲に害悪をばらまくだけの愚かな言動で晩節を汚したりせず、 「ヤマト」の尊厳を汚すことなく、ひっそりと消えて行ってください。ファ ンの心を、もうこれ以上騒がせないでください。心より「ヤマト」を愛する ファンのひとりとして、本当に、本当の本当に、心の底からの お願いです。