魔法料理対決で美神が選んだ食材の一つ犬土(呪いで生み出される不気味な生物)。 これは諸星大二郎作「諸界志異(1)」の巻頭を飾る「犬土」が元ネタ、というか 絵はそのまんま。このシリーズは、中国の蒲松齢作「聊斎志異」のような神怪譚を 目指したもので、文献にあるものや氏の創作も交えてある。 夜道を帰る男が犬のような豚のような怪物の群れに襲われ、駆け込んだところが 道士、五行先生の家で、話を聞いた先生が一肌脱ぐ、という筋。男の妻が悪い道士 と組んで呪いをかけ、犬土に襲わせたのである。この怪物は、五行先生の解説によ れば「猪(ぶた)」の漢字から「目」を取り去った後に残る部分を分解すると 「犬(けものへん)」と「土」になることから「犬土」と呼ばれるそうだ。 などともっともらしく書いてあったが、後書きによれば、これは創作だそうな。Forward - 次のアーティクルを読む