平安時代に飛んだヒャクメは「ど…どうしよう!? 三人分のエネルギーなんて計算外だわ!! 神通力がほとんどなくなっちゃった…!! どうやって帰ろう…!? おうちに帰れるのかしらっ!?」などと言ってパニック状態です。
ここで不思議なのは、平安時代にだって当然、神界はあっただろうということです。特に平安京では仏教も神道も大いに盛んですから、有力な神か仏にヒャクメが連絡し、援助なり保護なりを求めることくらい、充分に可能だったはずです。そうすれば、不足したエネルギーくらい補充できるでしょう。
ヒャクメが何歳かはわかりません。1000年前にはまだ生まれていないかも知れません。しかし、まだまったく子供である天龍童子がすでに700歳であることを考えると、1000年前にはもう子供のヒャクメ、とかは存在しているかも知れません。少なくともヒャクメの両親とか祖父母とか、ヒャクメ一族は存在しているでしょう。
だったら、その関係から話をつけ、事情を話せば、神通力くらい分けてくれるでしょう。
どうして、ヒャクメはそういう行動を取らなかったのでしょうか。