> > 江戸時代に、「1分」なんて時間の単位があったのでしょうか?
>
> きちんと調べたわけではありませんが、なかったでしょうね。
> 『GS美神』はそこまで時代考証の徹底した漫画ではありません。
> 「デッド・ゾーン!!」でも平安時代に存在したとは思われない単語が会話の端々に出てきます。
> リアリティよりもわかりやすさを重要視した措置でしょう。
いえいえ、「『デッド・ゾーン!!』でも平安時代に存在したとは思われない単語が会話の端々に出てきます」それは私にもわかっているんです。
確かに、「人生バラ色」「ヒーローになれる」「パスしようと」「バレるなんて」「貴様のパワー」「タイミングを誤れば」「クリエイターに捨てられた」「人生の16.7%」「アジトに戻ってくるとは」「魂エネルギーが大量に」などなど、平安時代の人間(または魔物)が口にするはずのない言葉が、次々に出てきます。
がしかし! ヒーロー=英雄,パスする=無効にする,タイミング=拍子,16.7%=一割六分七厘,などなど、(平安時代から使われていたかどうかは知りませんが)対応する日本語はすぐ考えつきます。少なくとも概念は平安時代からあったでしょう。当然、対応する言葉もあったでしょう。
ですからこれは、本当は平安時代の言葉で会話しているのですが、それを漫画では現代語に翻訳しているのだ……と考えられます。
実際、中世ヨーロッパに飛んだ話の中では、まさか日本語で会話していた訳ではないでしょうから、何らかのヨーロッパ言語から日本語に翻訳がなされていることは間違いありません。それと同様と思われます。
さてところが、「1分」に対応する江戸時代の概念があったでしょうか。
1時間程度 = 半刻
30分程度 = 四半刻
1秒程度 = 一息
ゼロコンマ数秒 = 一瞬
というような言葉(と概念)はあったでしょうが、「1分」に対応する言葉(と概念)があったのかどうか……なかったら翻訳のしようも無いのではないでしょうか。