メゾピアノさん、どうもです。
> 美神が中世ヨーロッパにタイムポーテーションした時、座標が具体的にイメージできていないために、現代の日本に戻ることができませんでした。その為、マリアを奪い返すことがどうしても必要だったのです。
ま、元より令子たちがマリアを過去に置いたまま現代に
帰る展開にはなかなかならないでしょう(物語的にもマン
ガ的にも、令子のプライド的にも)。
よって令子がプロフェッサー・ヌルに語った内容(コミッ
クス第17巻10〜12頁)は、ヌルに接近して攻撃を仕掛ける
為の口先芸であり、その全て(特にこの帰還の可能性につ
いての部分)が真実と云う訳では非い……とする見方も可
能であると想います。そもそも、この作戦の立案者は他で
もないドクター・カオスその人です(同16巻参照)。
まあ、回想の全てが真実であったとしても、
> なんで美神は、いつの間に自由自在に時間飛翔できるようになったのでしょうか。
「ある程度本能的に」「時空を見通し、座標を直感的に
把握する」(同11、10頁)事が重要であるなら、『ある日
どこかで!!』篇に於いて、時間を逆行した際や現代に戻っ
た際の経験も無駄では非かったのでしょう。同巻75頁では
「もう二度と、あんなにうまくは使えそうもないから……」
などと吐露していますが、うって変わって『デッド・ゾー
ン!!』篇での余裕は『今、そこにある危機!!』篇での修業
や、魔族との対決の決意も影響しているかも知れません。
それに、『デッド〜』での現代への帰還は突発的なもの
であり、その中で令子は「いける!!」(第22巻124頁)と
確信するのです。つまり、これこそが「本能的にやれた」
瞬間であったのでしょう。また、ヒャクメの存在もある程
度好い方向に影響したのかも知れません。
そして、過去への往来ではメフィストや道真の影響も考
えられるでしょうか。しかし、既に令子は不完全ながらも
「本能的にやれ」るようになっていると見なすならば、そ
れほど問題は無いでしょう。
尤も、令子の時間移動能力の出番は、この『デッド〜』
篇で終わりな訳ですので、彼女が本当の意味で自由自在に
時間移動できるようになったのかどうか、やや不透明です。
一方では大した歴史改変はできない事が指摘されたこの
能力、最終的にはアシュタロス一味がメフィストの生まれ
変わりを探す為の手がかりのひとつ程度の扱いに終わって
しまいました。少々もったいないですね(苦笑)。