「私を月まで連れてって」では、メドーサは宇宙で死んだか、以外にもいろいろな疑問があります。
まず、美神はメドーサのさすまたに右肩を突き刺されて失神し、初めて目覚めた時が地球へ帰還する宇宙船の中でした。朧のヒーリングがあったとはいえ、「命は取りとめましたが、ヒーリングの限界を超えるダメージでした」というのですから、かなりの重傷だったはずです。実際、あの角度で肩を貫かれては、肩甲骨は砕けているでしょう。普通なら一生右腕がまともに動かせなくなっても当然のところです。
そんな重傷の人間を、まだ意識も覚めないのに、どうして宇宙船に乗せたのでしょう。どうしてそんなに急いで帰る必要があるのでしょうか。
一週間かそこらは月で静養し、その間は朧のヒーリング治療を続けて、それから帰還してもいいはずです。メドーサが本当に死んだかどうか、確認する必要もあるでしょうし。
何より、美神が眠っているのですから帰還は横島の判断と思われますが、横島は「しばらく月に滞在」の方を望むはずです。だって美神が動けない間に、朧や神無と×××したり×××したり…。