> マリアって、もの凄く重いですよね。体重200キロ。そんな重いものを、宇宙船に
> 載せるなんて問題じゃないでしょうか。宇宙船って、1グラムでも軽くしないと、
> たちまち燃料の積載量に響いてくるはずですし。
> もしかしたら、月に行く前にカオスはマリアをできる限り軽く改造していたのでは
> ないでしょうか。“失われた魔法技術で作った表面素材”は、実はとっても重いので
> 取り外し、軽い素材と取り替えていたのでは。
おおおおおおぉぉぉぉぉぉっっっっっっ …… !!!
大侯爵様、素晴らしい解釈です。たしかに、巨大な重力井戸である地球から宇宙に赴くには、全てのものを軽量化しなければなりません。
では、重量200kgのマリアは、はたしてどのくらい重いのでしょうか?
本田技研工業が開発した、自立型二足歩行ロボットASIMO,そしてその先行機のP2とP3について、身長と体重を調べてみました。また、ついでに人間型ロボットの代表として鉄腕アトムの、巨大ロボットの代表としてマジンガーZの身長体重を並べてみました。
P2 :身長180cm 重量210kg
P3 :身長160cm 重量130kg
ASIMO :身長120cm 重量43kg
鉄腕アトム :身長135cm 重量30kg
マジンガーZ:身長1,800cm 重量20,000kg
マリアの身長はどのくらいでしょう? マリアの体型は普通の(かつスタイルの良い)女の子並みなので、身長160cmくらいでしょうか? 身長6フィート(183cm)のシャーロック・ホームズと抱き合った姿を見ても、そんなものかと思われます。
だとすれば、マリアは同じ身長のP3よりも見た目はずっとスマートなのに、P3の1.54倍も重いとはどういうことなのでしょうか。
では他のロボットも、身長160cmに縮小または拡大したとしたら、重量はどうなるのでしょうか。(重量は身長の3乗に比例するとします)
P2 :身長160cm 重量147kg マリアの0.74倍
P3 :身長160cm 重量130kg マリアの0.65倍
ASIMO :身長160cm 重量102kg マリアの0.51倍
鉄腕アトム :身長160cm 重量 50kg マリアの0.25倍
マジンガーZ:身長160cm 重量 14kg マリアの0.07倍
P2 → P3 → ASIMOと、技術が進歩するにつれてどんどん軽量化されていくことがよくわかりますね。
マリアの体型は、ASIMOよりもずっと細身なのに、体重は2倍もあります。
空想世界のロボットと比較しても、アトムの4倍、マジンガーZの14倍もあります。
いくら中世の古い技術で造られたとはいえ、ドクターカオスの科学力は現代科学をもはるかに超越しているのですから、こんなにもマリアが重いというのは不思議な話です。軽い方がエネルギーの消費も少ないでしょうに。
こうなると、重いのは技術の問題ではなく、使用している材質の問題なのではないでしょうか。つまり大公爵様がおっしゃられるように、月に行く前にカオスはマリアを改造し失われた魔法技術で作った素材を取り外していたのではないでしょうか。
> もしそうなら、魔法技術で作った素材で復活できても当然です。外して保管してあったのですから。
なるほどなるほど。
> また、体形が同じで体重が重ければ、それだけ大気中を落下する速度が大きくなり
> ます。まさか大気圏外から地表に落下することまではカオスも予想していなかった
> でしょうが、もし「マリアを軽くしてあった」とすれば、それが結果として横島の命
> を救ったのかもしれません。“失われた魔法技術で作った素材”は非常に強靭です
> が、熱に強いとは限りませんしね。
魔法技術素材を取り外し、代わりに使用した素材が軽量で熱にも強い素材となると、”ウィスカー強化セラミック複合材料”あたりではないでしょうか。↓
http://www.cmcbooks.co.jp/books/cmcbooks/b590.html