凶悪な魔族、メドーサは得意な得物として“さすまた”を使います。
さすまた(刺股)は、主に江戸時代の捕物などに使われた、相手を傷付けずに捕縛する為の武器です。首などを二股に分かれた部分で挟み付けて押さえ込み、身動きできなくするための武器です。 ↓
http://www.oct.zaq.ne.jp/griptone/page026.html
メドーサのさすまたの場合、先端が鋭く尖り、美神の右肩を突き刺してえぐったこともあります。とはいえ、やはり先端が二股に分かれていれば力は分散するでしょう(先端が外側に反っていますから、やはり「突き刺す」ではなく首などを「挟み込む」ために作られた武器ではないでしょうか)。
突き刺すならば、槍のように一本の真っ直ぐな刃の方が、力は入り易いはずです。
どうして凶悪なメドーサが、殺戮の為の武器ではなく、防御・捕縛のための武器を使うのでしょうか?