Iholiさん、エンキドウさん、こんにちわ。
> > 令子は……どんな「はした金」でも絶対にそういう使い
> > 方をしないのは第36巻『賢者の贈り物!!』を観れば明らか
> > です。彼女の財産は己の能力に見合った命がけの仕事の代
> > 償であり、自負の象徴でもあるそれを廉売りするような行
> > 為を彼女は殊更嫌悪するのでしょう。
> >
> > 安易な慈善事業をした所で、結局は己の虚栄心を満たす
> > のみで、根本的には本人たちの為にならない……だからこ
> > そ、仲間たちの心からの尽力が輝くのが『極楽』の世界観
> > なのだと、ぼくは想います(慈善事業が悪だと謂うのでは
> > なく、本人の自助努力を欠いた安易さが駄目なわけで)。
> なるほど、『賢者の贈り物!!』というエピソードありましたね。『野菜の人!!』の中で「言えばお金くらい貸してあげるのに」という台詞があったので、ついこう書きましたが、唐巣神父の場合とはケースが違います。
> ここで問題になるのが、「自助努力」とは何か? です。このCM作戦の中で、小鳩の役割はごくわずか。バーガーを持って美神の後ろで顔を引き攣らせていただけです。
> ましてや、この問題の当の責任者である貧ちゃんは何もしていません。
> 仮にCM作戦が大成功しバーガーが完売したとして、それははたして小鳩や貧ちゃんの自助努力でしょうか? それよりも美神が小鳩に金を貸し、利息をキッチリ取り、小鳩はそれを返すべく一生懸命にアルバイトをする ── これこそが真の「自助努力」ではないでしょうか。
皆さん、考察が甘いと思います。
横島がらみで美神が事件に介入してくるのは、たいていの場合、「横島が他の女と仲良くなりかかっている。それを潰す!」こういう動機です。
貧乏神がらみで小鳩と横島が結婚した時もそうです。横島の靴箱にチョコが入っていた事件もそうです。ルシオラと横島が同棲しかかった時に、介入して事務所の屋根裏部屋を提供したときもそうです。『ピンチでデート』でマニーキャットとして横島の前に登場したのも、それに近いでしょう。
『売り逃げ大作戦』の時も、このままでは小鳩は横島の後輩となり、毎日学校で仲良く付き合うことになります。部屋が隣り同士。元、ゴッコとはいえ夫婦。小鳩は横島に好意を持っている。やがては時間の問題で本物の恋人同士に……。 許せない! 潰す!
だったら、なんで小鳩の復学に協力するのか?
そうではないのです。美神にとって、金を貸すほうが遥かに簡単なことです。
もしCM作戦が大成功したらどうなるのか? 200人からの生徒が意識不明で倒れ、病院に担ぎ込まれることになり、大事件になるでしょう。当事者である小鳩は責任を追及され、仮に(食中毒とかではないので)刑事事件にはならなかったにせよ、全校生徒から嫌われ、学校にはいられなくなるでしょう。
もちろん、それは横島,タイガー,ピート,愛子も同じなのですが、美神にとっては横島は自分が何をしようと嫌われることはない(魂まで虜にしている)という自信があるので、平気なのでしょう。
つまり、CM作戦は美神の小鳩追放作戦だったのです。