アスタロト大公爵さん、Big lion さん、お久し振りです。
> > ルシオラが大量の蛍を操ることができれば、パピリオとの戦いの時にも有利だったはずです。また、蛍が妖蜂と共同で霊波片を集めていれば、ルシオラも復活できたかもしれないではありませんか。
> ベスパの妖蜂は、「妖蜂」というくらいですから明らかにただの蜂ではなく、一匹一匹が魔物なのでしょう。パピリオの蝶も鱗粉が霊的な毒を帯びているのですから、明らかに魔物です。
> これらの魔物を造ったのは、やはりアシュタロス(か土偶羅)でしょう。
さて、失礼ながら以降の Big lion さんの説を敢えて無
視してこの議論を考えると……魔物化された昆虫説、元々
魔界の昆虫である説、ルシオラたちの小さな分身(魔力賦
与)説……などなども可能性としては有るでしょう。
> (1)山荘でベスパと戦った時。
> (2)美神の事務所と植物園で、パピリオと戦った時。
> (3)東京タワーでベスパと戦った時。
> (4)霊体が消滅した後。(霊破片を集める役目)
> これらを考えてみると、(1)では“10の指令”のコード7に触れる行動を取ろうとするルシオラを阻止しようとするベスパとの戦いですから、つまりアシュタロスを裏切ろうという行動です。
> (2),(3),(4)の時は、すでにルシオラははっきりとアシュタロスに敵対した後でした。
> 一方、ベスパはアシュタロスを最後まで裏切ってはいませんし、パピリオが眷族を使ったのは、植物園で横島たちと戦った時までです。GS側に寝返る(アシュタロスを裏切る)行為の後は、眷族を使っていません。
ところが(1)(3)では、ベスパの方も戦闘そのもの
では妖蜂を使役していません。美智恵を刺した一件を併せ
て考えても、妖蜂の実戦投入がそれなりに有効な戦術であ
るのは明白なのに……どうしてなのでしょうか?
そもそも眷族[属]なる言葉は家来の意味ですが、元々
は同族を意味します。仮に後者の意味で理解した場合、能
力的にはともかく、形式上はルシオラたちと同格に近い…
…と解釈するのは如何がでしょう? (1)も(3)も意
味合いは異なる(喧嘩か殺し合いか)とは謂え、根本的に
は余計な手出し無用の純粋な決闘です。彼女たちはこれら
昆虫の化身なのですから、自然界の条理に従ってタイマン
を張るのはそう不思議な事でも非いでしょう。
そうなれば(2)での蝶の利用には決闘としての意味は
なく、南極での決戦時の様に戦略的作戦行動の一貫として、
単独では遂行の難しい任務(不覚とは謂え裏切る事となっ
た自分が主の元へと帰る為、除霊師たちの命を手土産とす
る事)を補助する目的で蝶を投入した、と解釈できそうで
す。と謂うのも、任務遂行に不利が生じた時点で早々に撤
退していたのには戦略上は勿論、生命に特別な思いを抱い
ていたパピリオの蝶たちへの思いやりが強く現れているか
らです(「甘い生活!!」コミックス第33巻65頁参照)。
更に謂えば、ケン族召喚にはそれなりの準備も必要そう
ですし(同24〜25頁参照)、再戦時には令子たちが殺虫
剤を撒く作戦でしたから、いずれもルシオラには蛍を用意
する余裕もしくは蛍の出る幕が無かったとも捉えられます。
余裕、と云う点では(4)にも言及があります。ペスパ
との戦いに傷ついた上、忠夫に霊素の殆どを与えたルシオ
ラにはもはや蛍を操る余力すらも残されていなかったので
はないでしょうか。
以上、「ケン族は友達」説でした。
(余談。もしベスパがケン族中で女王蜂の様な位置を占め
ていたとしたら、他の二人とは事情が異なってくる……こ
の場合、ペスパとケン族の関係はまさに主人と従僕である)。