メゾピアノさん、解放さん、どうもです。
> 「チーズと餡とシメサバをパンに挟んだもの」だという基本的な情報を隠蔽し、「最上等の牛肉や野菜を使った極上のハンバーガー」と思い込ませてしまうのでは、これは詐欺罪にあたると思います。
> もっとも、タイガーの精神感応が味覚まで支配して、「本物の牛肉ハンバーガーそっくりの味」と思い込ませてしまうならば、事実上「被害者」と自覚する者は誰もおらず、関係者が黙っていれば発覚することはないでしょう。
……なら、「このハンバーガーはなんとなく美味しそう
とする錯覚を与える幻覚」なら、解放さんが指摘なさった
令子の言霊と大差無い状況になり、問題は無くなるのでは
ないでしょうか?
しかし、タイガー(たち)は霊能力者としても人間とし
ても未熟な為、そこに至る迄に3つの問題が発生します。
即ち、1つ目はタイガーの能力をその様に応用する術を想
いつけなかった事(そうする前に忠夫が令子を召喚した可
能性を含む)。2つ目は大規模に展開した場合、能力の制
御が充分にできない事。そして何より肝心な3つ目は、タ
イガー自身に宣伝屋としての感性が欠けている事です。
タイガーの精神感応能力は令子ですら危うく完全に騙し
てしまいそうな程、強力極まり無い物です。とは謂え、校
内放送を通して行うとしても、校内中の多くの人間を対象
にするのですから、術もそれなりの強度を持つ必要が有る
としたら、これはこれで好都合なのかも知れません。
しかし、高い強度の精神感応をある程度維持するのは、
未だ彼一人では難しかったのではないでしょうか。いざと
なれば笛に依る制御も必要になりますし、そうなるとエミ
の出番となる訳でしょうけどね。
まあ、どうにかして上記の技術的な問題を克服できたと
しましょう(例えば、小規模・短時間の幻覚で賄える方法
が見つかった、など)。さて、そうなると次の問題は、具
体的にどの様な幻術を見せるか、なのですが……タイガー
本人には密林を克明に描写する才能はあっても、上手な宣
伝を打つ感性が有ったかどうかは果たして疑問です。
現に「一生懸命やった」の割に顔出し出演が中止された
のは、昨今の肥満タレント出演の食べ歩き番組の隆盛と比
較すれば、外見ばかりが理由では非かった、とも解釈でき
ます(「売り逃げ大作戦!!」コミックス第19巻54〜55頁
参照)。また、それに先行する「GS六道冥子・極楽大作
戦!!」では忠夫を襲う悪霊に脅える冥子を宥める為に、悪
霊を可愛く見せる幻覚を見せますが……極端に稚拙な描写
です(結果的には目論見通りの大成功でしたが。第16巻67
頁参照)。これでは宣伝の企画が幾ら強力でも、それに見
合う効果が得られる幻覚を生み出せたかどうか……これこ
そがタイガー運用の一番の難題だと想われます。
> しかし、犯罪であること以前に「幻覚によって錯誤を起こさせて品物を売る」という行為はGSとして重大な規約違反であり、発覚しなくても道徳として問題があります。(そもそも、本人の同意なしに幻覚を見せる、ということ自体が問題でしょう)
「幻覚によって〜重大な規約違反」と云うのは、原作の
どこかで言及されていましたっけ? 寡聞にして初耳なの
ですが、もし宜しかったら引用箇所などを教えて頂けると
嬉しいです。
……それに、そもそれを謂ったら、令子の言霊だって動
機や目的手法などからすれば充分「道徳違反」です(笑)。