> ただ、その考え、つまり「美神の霊魂はズタズタボロボロ、崩壊寸前で、回復は不可能。しかしコスモプロセッサの反則的な力で完全回復した」ということであれば、コスモプロセッサの崩壊と同時に美神の霊魂も崩壊してしまうのではないでしょうか。
コスモプロセッサについては、余り深入りすると議論の方向が質問主旨から外れてしまいますので、先に紹介した過去ログを参照して頂くという事でご容赦を(^^;
> まあ、美神の魂は元々現実世界に存在したものであり、「宇宙の卵」の中でアシュタロスによって創造されたものではありませんから、一旦回復すればもうコスモプロセッサがどうなろうと崩壊はしないのだ、と考えてもいいかもしれません。
私も概ねその様に認識しています。
>>>しばらくは病院で静養が必要になるとか、人格が変るとか、記憶の欠落があるとか、霊能力が部分的になくなってしまうとか、何かちょっとはあってもいいように思うのですが…。
> がしかし、「2,3万人分の魂結晶がくっついた霊魂」と「魂結晶が切り離された霊魂」とが、本当にまったく同じなんでしょうか? 喩えて言えば、何十年もくっついていたでっかい腫瘍を切除した人間が、以前と同じなのか、健康状態、運動能力、その他に変化はないのか? …ということです。
分離するという「行為」ではなく、エネルギー結晶の消失という「状態」の方を問題としていたのですね。質問主旨を読み違えてしまい、失礼しました(^^;
物理的なの事象(肉体と腫瘍の関係)と霊的な事象(魂とエネルギー結晶の関係)の間にはどの程度の相似があるのか、原作では今一つ判然としませんので、腫瘍の喩えはメゾピアノさんが表題の様な疑問を抱いた理由にはなりますが、この観点から解答を導き出すのは少々難しそうです。私自身が医学に疎い所為もありますけど(笑)。
この場合、以下の台詞が鍵になると思われます。
・「無駄だ。おまえが食った結晶は私のために特別に造られたものだ。私以外の誰もあの結晶を消化して使うことはできん。」
「おまえに使えるのは結晶に含まれるわずかな不純物にすぎん。」(『デッド・ゾーン(その8)』)
・「アシュタロスの結晶は吸収されずにメフィストの中――魂を材料にしてるから転生のときそのままそれが美神さんに受けつがれて…」
「じゃ、私の中にもエネルギー結晶が!?」
「結晶状態で安定してるから外からは見えにくいし、あなたにも影響はないわ。でも長い時間の間に結晶と魂はふたつに分けられないくらい癒着してるでしょうね。」(『同(その9)』)
美神の魂とエネルギー結晶は「癒着していただけ」であって何らかの影響を及ぼし合っていた訳ではなく、基本的に独立した存在であった様です。静養や健康状態については既に先のレスで述べましたので割愛するとして、つまり、その人格や記憶はエネルギー結晶を除いた美神本来の魂(常人が有するのと同じもの)のみに依存し、運動能力や霊能力についても同様なのでしょう。あるいは、結晶の不純物を使えたからこそ美神はGSとしてトップクラスの実力を発揮できたとも考えられますが、「安定している」「影響は無い」とのヒャクメの診断より、その可能性は低そうです(転生と魂と霊能力の関係については、過去ログ「[543] 転生について」を参照)。原作に出てきた類似例と比較しますと、例えば「ルシオラの霊基構造を代用する事で生き延び、さらには一時的にパワーアップした横島」とは、根本的に異なります。
ここは単純に「エネルギー結晶を失う事による変化は無し」と捉えるべきではないでしょうか? …仮に影響があったとしても、やはりコスモプロセッサの反則的な力で(以下省略)。
そういえば、「人は死んだ時、ごくわずかながら体重が軽くなる。これは肉体から霊魂が抜け、その霊魂の質量分だけ軽くなる為である」とする説があります。もしかしたら美神の体重もわずかながら軽くなっていたのかもしれませんね(笑)。