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> 考えてみると、「売り逃げ大作戦!!」で横島や美神は霊力のこもったCMを流して不味いハンバーガーをムリヤリ売りつけようとしていましたが、あんなものはタイガー寅吉の幻覚能力を使えば簡単なんじゃないでしょうか。
> タイガーの能力で、「これはもの凄く美味しい、最上等の牛肉や野菜を使った極上のハンバーガーなんだ」と生徒たちに思い込ませればいいのですから。
その通りなんですが、それをやってしまったら犯罪ではないでしょうか。
「チーズと餡とシメサバをパンに挟んだもの」だという基本的な情報を隠蔽し、「最上等の牛肉や野菜を使った極上のハンバーガー」と思い込ませてしまうのでは、これは詐欺罪にあたると思います。
もっとも、タイガーの精神感応が味覚まで支配して、「本物の牛肉ハンバーガーそっくりの味」と思い込ませてしまうならば、事実上「被害者」と自覚する者は誰もおらず、関係者が黙っていれば発覚することはないでしょう。
しかし、犯罪であること以前に「幻覚によって錯誤を起こさせて品物を売る」という行為はGSとして重大な規約違反であり、発覚しなくても道徳として問題があります。(そもそも、本人の同意なしに幻覚を見せる、ということ自体が問題でしょう)
さて美神の場合、日頃からとんでもなく悪どい商売をしているのですから「法律違反スレスレだが、かろうじてセーフ」という限界の見極めが上手いのではないでしょうか。美神たちがやったCMは、「チーズと餡とシメサバをパンに挟んだもの」だという商品情報はキッチリ伝えており、また「DHA(デコサヘキサエン酸)や酢が入っていて健康にいい。頭の調子も体の調子も良くなる」という主張も虚偽ではありません。
仮に警察が来て生徒達に事情聴取しても「不味いことは理解していたが、なんとなく食べたくなった」と言うでしょうから、これは事件としての立件は無理でしょう。
芸能人が多くの人々を感動させる力が霊力(≒魔力)であるならば、CMタレントが「ねえーん、買ってえ」と言うと視聴者が買いたくなるのも、それはそのタレントに備わった霊力がテレビから放射されているからなのでしょう。美神がマイクに掌を向けて「魔力放射!」とやったのも、その「許容される範囲内」の行為なのだと思います。