解放さん、どうも。……今回はこうきましたか(笑)。
> まず、アジトだった山荘は、どこにあるのかよく分かりませんが、海岸沿のちょっと小高い山奥 ─ 例えば伊豆 ─ というような感じです。
隠れ家までの移動に使った特急「まなづる」は架空の電
車みたいですが、解放さんの挙げられた条件で且つ東京か
ら電車で少し往った位置にある場所を考えれば、伊豆半島
の東側(コミックス30巻188頁参照)という推察は的を射
ていると想います(因みに熱海の北東数キロには真鶴[まな
づる]岬があります)。
なお、別荘の捜索を警視庁(東京都の警察本部)が担当
していた(コミックス31巻50頁)のは、一連の事件の発端
が東京であったからでしょうか。少なくとも先述の別荘の
条件拠り、その場所は東京都内では有り得ないでしょうか
ら、アシュタロス絡みの事件への捜査は警視庁に一任され
たとみるべきでしょう。
(蛇足:ICPOの日本での窓口機関は警察庁です。)
> 山荘から麓の町まで歩いて何日もかかるとはとても思えません。車の通る道路はあるのですから、道沿いに歩いて行けばどう考えても朝までには町につけるでしょう。
よって、忠夫が主張する唯一の根拠は「金を一銭も持っ
てなかった」のみに集約されます。
> あの時点で横島はおたずね者ですから警察は敬遠したとしても、コレクトコールという手がありますから10円玉一枚あればGS本部まで電話はかけられるはずです。その10円玉も返ってきますので、コンビニなどでわけを話し(全部本当のことを言わなくてもいい)、電話をかけてから返してもいいはずです。
言ってしまえば、普通の民家に駆け込んで(若しくはこっ
そり忍び込んで)電話をすると云う手もあったはずです。
指名手配ではいろいろと面倒事が起こりそうですが。
しかし奇妙な事に、輝彦は当然指摘すべきであったそう
した点を殆ど追求せずじまいでした。
可能性としては、元々彼らオカルトGメンの側からそう
した行為を彼に禁じていた場合が考えらます。例えば、管
轄委譲などで初動が遅れるから、余所の警察の世話になる
ような行為をするな。人類の命運に関わる機密を保持する
為に、迂闊な通信手段は使うな。などなど。
> また、横島はルシオラと麓のスーパーマーケットで買い物をした時、チラリと公衆電話を見て(隊長に連絡してさっさとズラかろう)と考えています。ということはこの時点では10円玉を持っていたはずです。その後なくす理由もありません。
しかし忠夫は通信鬼を縮小化した逆天号の中に真面目に
置き忘れてしまいました。そもそもこれを忘れさえしなけ
れば、こんな問題は起こらなかった、と輝彦は考えた事で
しょう。ならば、財布のひとつやふたつ、措いてきてしまっ
たとしても不思議はない……こう忠夫は考えたのではない
でしょうか。
「忠夫はある理由(生命の危機、重大な情報入手など)に
因り、本部の許可を得ぬままアシュタロスの部下の元を
出奔。緊急につき不覚にもその際に通信鬼や財布を失い、
かと云って表だった行動を採る事も叶わず、徒歩とヒッ
チハイクで2日弱、何とか本部へと帰り着いた……。」
例えばこうした筋書を忠夫が描いたとすれば、輝彦は彼
の行為そのものを非難する事は難しくなり、争点は「なぜ、
すぐに知らせなかった」のか、「あの女幹部とデキてたり
して」いなかったのか……要するに、忠夫が虚言を弄して
いる(必要がある)のかどうか、その点に拘らざるを得な
かったのではないでしょうか。
また、帰還に要した時間もそれほど不自然な数字ではあ
りませんよね。実際の移動手段も似たようなものでしょう
し(寧ろ遅れれば遅れるほどありがたい)。文珠を使わな
かった事にしても幾らでも理由はつけられるでしょう(霊
力不足、温存戦略、空腹に因る不調など……)。
彼の財布の中身なぞ推して知るべしですが、それでも彼
は涙を飲んで処分した事でしょう……全ては彼女の為。