> エミ「普通の人間を100人切るよりGSを一人切るほうが効率が良い。」
> この台詞から考えると、
> 《GSの霊力は普通の人間の百倍》
> という事になりますよね?
>
> ですが、SSC30巻52ページによると、奈室さんの霊力は22,45マイト。
> 同巻ヒャクメ様の台詞によると、美神さんの霊力は95マイト。
> 奈室さんは美神さんの四分の一も霊力を持っています。
>
> これをエミさんの台詞と比べると・・・奈室さんの霊力は高すぎでは。
>
>
> ・・・題名どうり、奈室さんにはGSの才能があるんでしょうか。
1.犬飼ポチが妖刀・八房で吸収しようとしていたのが、「霊力」です。「吸収」するという以上、何らかの実体を持ったものでなければなりません。
2.一方、三人娘が指輪で測定しようとしていたのは、「強さ・戦闘力」の単位であるようです。美神は、自分は「マイト」で測定できる単位がほぼ等しくなったからパピリオと互角だ、というような言い方をしていました。
3.また、ドグラは大勢の人間の魂から「エネルギー」を抽出して精製し、「エネルギー結晶」を作っていました。これが物語で重要な役割を果たします。
4.また、横島は弱そうに見えるが瞬間的には大きな値(いくつでしたっけ?)を出すことができる、ということです。ということは、「マイト」は単位時間あたりの、で測定される数値なのではないでしょうか。(「might/b」のbは、何らかの時間の単位?)
以上から、「霊力」とはエネルギーであり、エネルギーの単位(kgm^2/秒^2)で測定できるものなのではないでしょうか。一方、三人娘が指輪で測定しようとしていたのは、単位時間にどれだけの霊的エネルギーを放出できるか、すなわち「仕事率」(いわゆる「馬力」ですね)なのではないでしょうか。
こう考えると、1.2.3.は説明がつきます。2.は、人間の格闘技者に喩えると、パンチ一発一発の破壊力(≒エネルギー)が2倍で連打の回転が2倍なら、強さは4倍と計算するようなものです。技や老獪さといったソフト的な要素を抜きにした、基礎的な戦闘力ということですね。
さて、常人とゴーストスイーパーでは八房が吸収するエネルギーが100倍違い、戦闘力では10倍違う、とします。これを人間の運動の場合に喩えてみましょう。
普通の人間が、30kgの物体を1mの高さに持ち上げる作業を、30秒に1回できるとします。一方、ボブ・サップのような強者が、95kgの物体を1mの高さに9.5秒に1回持ち上げることができるとします。すると、「仕事率」は約10倍です。つまり強さが10倍ということです。
また、普通の人間がその作業を10分でへとへとになってダウンしてしまうとします。ボブ・サップのような強者が1時間40分その作業を続けられるとすると、仕事率が10倍で作業の持続時間が10倍なら、体内に蓄積されていたエネルギーの量は100倍ということになります。
このアナロジーからいけば、ゴーストスイーパーが単位時間に放出できる霊的エネルギーが普通人の10倍で、その持続時間が10倍ならば、「マイト」で測ると約10倍、妖刀・八房で吸い取れる霊力が100倍であっても別に不思議ではないのです。