謂わゆる「捨てハン」まがいのハンドルは正直如何か、と
想いますが……一応、初めまして。
> どーして唐巣神父が自分で野菜を育てないのでしょうか。前世が魔族で攻撃的な性格の美神や、邪悪な吸血鬼の血が半分入っているピートには、あんな化け物野菜しか育てられないかもしれません。
令子が魔法で野菜を栽培する方法を思い付いた時点では
当然、唐巣神父は静養中であって、野菜を育てるどころで
はなさそうです。
> しかし、唐巣神父ならば良い野菜を育てることも可能ではないでしょうか。もともと畑を教会の庭に作っていたくらいですから、その気はあるのでしょう。
菜園自体は「魔法に依る栽培」目的で造ったのでは非く、
単なる家庭菜園だったのでは?
> ただ、それまで高価な精霊石を持っていなかった(さらに、もしかしたら野菜を育てる魔法、などというものはカトリックの教義に合わないので知らなかった?)のだとしても、
「精霊石はGSの最後の手段」とも謂われます(引用箇
所失念)。しかし「香港編」にて、土角結界の影響を自ら
に集中させるべく使用した精霊石は、その場で令子から借
りた物です。つまり神父が普段から精霊石を持ち歩かない
習慣にある可能性は高いと想われます(理由は……やはり
経済的な問題が大か)。
教義に関しては、同じく「野菜の人!!」の中の「草よ木
よ花よ―――/我が友なる精霊たちよ!!」(コミックス第
9巻129頁)等の台詞の尽くが異教的であり、凡そカトリッ
クの教理(動植物には霊魂は存在しないとする)からは逸
脱しています。これで(当然宗教的に否定されている)魔
術までも執り行った日には……まあ、聖職としてはとっく
に破門されています(そもそもその理由が「除霊の必然で
異教の儀式を行ったから」である)ので、彼なりの宗教解
釈では既にその辺りは割り切っられている可能性が高いで
しょうね。小竜姫と云う異教の神族の元で修行した経験も
有るようですし。
以上、纏めますと……神父がカトリック教義からの逸脱
をどの程度まで可[よ]しとしていたかによって対応が異なっ
てくるでしょう。しかし残念ながら、原作からはその程度
を厳密に把握する事は難しく、栽培の魔術を行使する事に
強い抵抗が有るかどうか、実に微妙な所です。
まあ、少なくとも「野菜の人!!」の段階では、神父は体
力的な問題で魔術を行使できなかったのでしょう。そもそ
も精霊石も持っていない模様ですし、仮に令子に借りるに
しても高額の貸出料はしっかり取られそうですし(苦笑)。