イギリス時代、妖怪から救助してもらったドクターカオスは、ホームズに「世話になったな…。報酬として欲しいものがあれば言いたまえ。わしの所有しておるものなら、金でも知識でもモノでもなんでも譲ってやるぞ! どんとこい!!」などと言っていました。
この時の「なんでも」の中にマリアが入っていた、つまりホームズに「マリアを譲ってくれ」と言われたら譲るつもりだった、ということは間違いありません。
ということはこの時のカオスは、マリアをくれ、と言われればマリアをホームズに譲り、金をくれ、と言われれば金を払うつもりだったということになります。つまり、マリア一体の価値に匹敵する金を持っていた、ということになります。
人間そっくり、高度な人工知能を持った人造人間マリアの価値に等しい金? 現代だって、そんな高性能ロボットが存在すれば何千億円の価値があるか見当もつきません。まして、100年も昔の話です。
当時のカオスは、とんでもない大金持ちだったのでしょうか。