> 「シュルルルルッ」が1秒間に10回の回転だったとします。メドーサの隊内で、半分の回転速度に落ちていたとします。ライフル弾が本来は秒速1000mの速度であり、ヘロヘロになるということは、超加速によって千分の一に遅く見えていたとします。
> すると、弾丸の本当の回転速度は、10×2×1000=20000回/秒 の回転速度だと言うことになります。
> 1秒間に2万回転もしていれば、これはライフル弾の回転による運動エネルギーは、前進による運動エネルギーよりもはるかに大きいことになります。
そうでしょうかァ? 弾丸の底部の直径が1.2cmだったとします。すると、弾丸の周囲の長さは3.8cmとなります。1秒間に2万回転しているならば、演習部の速度は秒速750mとなります。ライフル弾が秒速1000mならば、仮に弾丸が薄い円筒形で、質量がすべて円周部に集まっていると仮定しても、回転の運動エネルギーは前進の運動エネルギーの57%でしかありません。まして、円筒形の弾丸なんてあり得ないのであって、普通は芯まで中身は詰まっているでしょう。
とはいえ、それでも回転の運動エネルギーが大きいことは確かで、尖頭部から対象にめり込めば対象を破壊するでしょう。
心配なのは、対称面に斜めに命中した場合です。回転速度の大きい弾丸は、野球の“軽いボール”と同じことで、対称面に弾かれてあらぬ方向に飛んで行ってしまう可能性が大です。あまり実用的な方法ではないでしょう。