いくつか考えてみました。
1.ライフルそのものが汎用用途である
ライフルは空気中でも宇宙でも両方に使えるようになっている。
従って、ライフリングがある。
ライフリングは「なくてもよい」が、精密射撃を要求されているわけではないので、「あってもよい」。であるなら、わざわざスペシャルバージョンを作成するのは時間的にもコスト的にも見合わない。
2.構造上の問題
魔族のライフルが人間界のものと同じく薬莢によるシステムを採用しているとします(ワルキューレがブローニングHPなどを使っているから、その可能性は高い)。すると弾丸は円断面で長さがあるほうが都合がよいです。
また、ライフルはセミオートのようですが、となると、ローディング(次の弾をこめる)は弾装から機械で行われることになります。この時、弾丸〜薬莢部にひっかかるような部分(角)があると、そこがひっかかって、うまく装填ができずに詰まる可能性が高くなります。
従って、弾丸は尖塔型であるほうが都合がよいということになります。
※ショットガンで使っているタイプの弾を用いれば、薬莢形式で丸い弾を使うこともできますが、射撃距離や威力の問題からライフルがよいと判断されたのでしょう。
3.威力の問題
弾丸は尖塔部から、目標に対してできるだけ垂直にあたった方が貫通力は大きくなります。従って、尖塔部からあてたいということになります。
弾丸にライフリングで回転を与えれば“回転の慣性の法則”により、安定して尖塔部を目標に向けて弾がとびます。
月でもチリや障害物にあたれば、変な回転がついてしまう可能性があります。メドーサを貫通しても、尖塔部が目標を向いたままなのは、きっとこの効果が友好的にはたらいているからなのです。
というわけで、これらの理由から、ライフリングが必要なのです、きっと。