メゾピアノさん、毎度どうもです。
> さて、タイガーがエミを師匠としてあがめ、修行として超薄給に耐えている…ここまではいいでしょう。問題は、エミの側がどう思っているかです。
(略)
> そうです。エミは15歳にして殺し屋でした。他人を呪い殺すなどという行為は、「オカルト犯罪防止法」の第一番目に禁止している重大な犯罪ではないでしょうか。GS資格を得てからも、警察からの依頼とはいえ、暴力団組長を脅し続けています。殺さないまでも、傷害であり恐喝です。これも犯罪でしょう。
加えて「悪魔と契約してる奴がGSの資格なんてとれない」
(『GSエミ 魔法無宿!!』コミックス39巻)ですし……以前
魔装術とこのセリフの関係が議論されていましたが、メドー
サのような犯罪者やベリアルのようなヴァティカン行きする
部類の凶悪な悪魔(『沈黙しない羊たち!!』36巻156頁参照)
が関係しているかどうか、がGSになれるかどうかの分かれ
目なのだと想います。
ただ、そんな凶悪な悪魔と関係を盛っていたとしても『香
港編』での雪之丞のように、神族などの権威からGS協会側
にとりなしてもらえる事も在るようです(13巻135頁参照)。
エミの場合もきっとそのクチでしょうし、彼女が殺し屋時代
から変わらず公安関係者との繋がりが深いのも、ひょっとし
て何か関係しているのかも知れません(「組長恐喝」は明ら
かにお上のお目こぼしでしょう……公安とエミは持ちつ持た
れつの関係なのですから)。
(因みにラジオドラマ『美しき逃亡者』では、連続銀行強盗
事件の容疑者として令子を連行しようとしたのはGS協会の
Gメン(ICPO付のオカルトGメンとは違うらしい。やや
こしいが)でした。原作に完全に合致する訳ではありません
が、GS協会は協会員の犯した一般犯罪の捜査に対して一定
の権限があるみたいです。)
> これらが公になれば、エミは間違いなくGS資格を剥奪されるでしょう。そんなエミが、弟子を養成するなんてことを考えるでしょうか。
エミとタイガーの双方が一緒に出てくる場面もそう多くな
い以上、結論は出し難いのですが……エミが弟子の養成を考
える事もあるのではないでしょうか? 何しろタイガーの精
神感応能力は桁外れに強力ですし、体力面でも申し分ありま
せん。これが将来有望と謂わずして何としましょう?(彼女
の専門である呪術の継承者としては、可能性は薄いですが)。
それに、「法を犯しそれを隠す」事と「師弟関係に冷淡で
ある」事には殆ど因果関係は無いと想うのですけど。これで
は「殺人者は決して人を愛さない」と云う発想と大差ありま
せんよ。
それでも殺し屋と云う経歴に拘るなら……『魔法無宿』で
彼女が見せた廃業の決意と涙は一体何だったのでしょうか?
> しかし、横島が給料日より前に激務で寿命をすりへらし、死んでしまったら? そして横島に多額の生命保険がかけられており、受取人がエミだったら?
> あの美神よりさらに1.25倍悪どいエミならば、その程度のことはやりかねないでしょう。
利己主義に走ってしまう分、下手すれば殺し屋よも質が悪
いので、ここまで非道い事は流石にやらないでしょう。
そもそも、生命の危険が非常に大きいこの仕事に就く者が、
それほど高額の保険金を掛けられるはずも無いでしょうし。
ま、少年誌のサブキャラクタに余り殺伐とした解釈を与え
て欲しくないな、と云うのが正直な心境なのですけどね。