> > ワイド版の最新刊を読んでいて発見しました。
>
> 因みに、コミックス28巻でもそうなっています。
>
> > 淀川ランプが美神を倒そうと思って文章を書いたならば、「彼女の躯は」となるはずです。まさか美神が男に見えたわけでもあるまいし。
> > どういうことなのでしょうか?
>
> 元々男の方(忠夫)を狙っていた可能性もゼロではありま
> せんが、前後の彼らのセリフや様子からすると少々無理があ
> りますよね。
>
> 実は、伝統的な日本語には女性の三人称表現は在りません。
> 欧州の文献の翻訳等の影響で「彼女」なる表記が誕生したの
> は明治20年代の事。それでも男女の区別無く「彼」が使われ
> たり、表記は「彼女」でも「かれ」「かのおんな」と読む事
> もしばしばであったようです(「彼」と書いて「かのじょ」
> と読む例もあり)。
> 淀川ランプのモデルである江戸川乱歩(明治26年生まれ)
> も昭和初期に活躍しますが、その頃には「彼女[かのじょ]」
> もかなり定着していたようです。しかし、ランプは乱歩と違っ
> た意味での芸術家肌の小説家であったようですから、飽く迄
> 三人称を男女問わず「彼[かれ]」とする旧い書式に拘ったの
> かも知れません。
> つまり、ランプは「彼」で「女=令子」を表したつもりだっ
> たのに、令子の発言通りに名前を「横島」にしてしまったの
> で、実際に言霊の影響を受けたのは忠夫になってしまった…
> …という事ではないでしょうか。
>
> 参考リンク;『[糸奇]堂事物』
> hansichi.hp.infoseek.co.jp/contents/kare.html
なるほどお……いや、ありがとうございました。
私もいろいろ考えたんです。
依然、横島の心臓は動き、傍の男が叫んだ。
「ぎゃあ」
悲鳴とともに彼の躯は、仰向けに床に倒れ
た。
これでは「美神」を倒すことになりません。
突然、横島の心臓は動きを止め、彼女は床に崩れ落ちた。同時に助手の男も叫んだ
「ぎゃあ」
悲鳴とともに彼の躯は、朽木のように倒れ
た。
これでは字余りです。でも、これで疑問氷解しました。ありがとうございました。