20世紀末のマリアは200kgですが、人型であるにもかかわらずこの重量になったのは、カオスが重量より性能を重視したためと思われます。
素材はゴミからでも入手しやすく加工も容易な「鉄」系素材に魔法的処理を施したものと思われます。
一方、ホームズと会った時点では木、布、肉等が多用されてた可能性があります。
当時の金属は単位容積当たりの強度が他の素材と比較して圧倒的に優位とは言い難い面があるからです。カオスは当然魔法処理を行うでしょうから、逆転している可能性すらあります。
加工の容易さ、入手の難易度を考慮すると、金属素材の利用率は比較的低いと考えられます。
(飛行性能に響くので、他の要素が同等であれば軽量化を選択すると考えられます。)
補強証拠として「マリアが非魔法的手段で飛行している事」が上げられます。
当時、カオスの研究テーマは人体交換であったと考えられますから、マリアのロケットは当時としては画期的であったとしても、現在の物とは比較できない程低性能であると期待できます。
当時の、あるいはせいぜい第二次大戦時程度の燃料、それもマリアの体内に貯蔵できる程度の量で数分間(ホームズが呪文を唱える間)200kgの静止推力を発揮できるのか?
例としてWW2で使用されたロケット戦闘機コメートを考えると、1700kgの推力を7分半発揮するのに2tの燃料を必要としますから、200kg1分間なら単純計算で燃料は31kg。
重量的には問題ありませんが、容積的にはボディーの過半を占めるのです。