椎名作品Q&A 過去ログ

No. 710 Re: マリアのジェットエンジン装備はいつから?

Iholi : 04/02/05(Thu) 22:56

> 「GSホームズ極楽大作戦」の中で、マリアはジェットエンジンで空を飛んでいます。これは1890年のことです。
>  ところが、カオスとマリアが吸血鬼ブラドー退治に参加した時、カオスは「こんなこともあろうかと、魔法科学の粋を集めた高性能アンドロイドマリアに、ジェットエンジンを組込んでおいたのだ。行けマリア! 天才の頭脳が燃えないゴミから造りあげた新兵器の威力を見せるのだ!」と言っています。

 ここでカオスが謂う「新兵器」を「新(しくマリアに装備
された)兵器」と解釈するならば、『GSホームズ』に登場
したアレとは別のモノである、と考える事もできます。いち
いち説明する辺り、恐らくは従来品よりも地球に優しいので
しょう(笑)。また、脱出直後に派手に花火になった点から
すると「こんなこともあろうかと、〜」と云うセリフも決し
て伊達では非く、通常より離脱初速度=爆発力を増した緊急
脱出用の特別製だったのかも知れません。

 或いは「新兵器」を「(一般的に見て)新(しい技術を以
て開発された)兵器」と解釈するとどうでしょう?
 人間女性の脚部とそっくり同じ大きさの部分に、自重二百
キログラム+大人6人分の加重を飛行せしめるだけの馬力と
安定性を秘めているわけですし(16巻112頁&18巻83頁参照)、
しかも「燃えないゴミから造りあげ」られているのですから、
これは百年以上を通じても間違い無く「新兵器」でしょう。

 以下は余談です。
 実際、このジェットエンジンだけでも各国軍事部門や兵器
開発企業の関心を大いに惹くでしょう。その特許を正式な機
関に申請するなりすれば、カオスももう少しはまともな生活
が送れるハズ……なのにそれをしないのはやはり、実用的な
汎用人造人間の開発を自分一人の手できっちりと成し遂げた
かったからなのではないでしょうか。
 彼の「ヨーロッパの魔王」としての栄光は既に過去のもの
であり、その最高傑作であるマリアですらオカルト業界から
も殆ど知られていない状態でした(『機械じかけの愛が止ま
らない!!』6巻 6〜 8頁参照)。幸か不幸か、外部からの余
計な雑音の無い状態で発明に没頭できる格好の環境とも謂え
るわけです。恐らくは二百年の後まで、そうした環境の中で
伝説の錬金術師としての己の自尊心を満たし続けるのかも知
れません……生活苦を敢えて推してでも(苦笑)。


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