は〜い、こっ〜んばんわっ。
> 『鷹狩り天下を語り(その1)』で信長は
> 「鷹狩りで決着つけるってのはどーだ!?
> 文明人らしくスポーツで片ァつけるんだ!」と、言っています。
ええと、当時の鷹狩りが、スポーツだったと言う
根拠は今の所見あたりませんが、まあジパングのコンセプトである
戦国ファンタジー的な視点で見てみると、
「文明人」→「平和理に各人の主張の整合点を捜す」
「エテ公」→「自分の主張を武力(暴力)で押しつける」
って考えてますので(私感)、この様なセリフは
分かりやすい、導入部の解説にはピッタシでしょう。(笑)
> この時鷹狩りというのはそれほどスポーツとして
> 普及していたのでしょうか?
この当時は、上位武士階級の人が、やや遊び的な要素で
鷹狩りをやっていた感じでしょうね。
いわば、現代での「ゴルフ」と考えていただければ理解しやすいと
思います。
しかし、その実態は、鷹狩りによって領地内(若しくは勢力内)
の地域の民情、地理、偵察、運動(スポーツ)が主な目的でした。
あと、この時代に特有な「密談」・・・ほら、信秀&信長の
お話とかを、寝室ではなく、山野で行う為に、「鷹狩り」に
カッコつけて行った事も多々あります。
この密談ってのは、秀吉が「茶室」で行ったのに対し
今回、「鷹狩り〜鷹狩り〜」とダダこねる竹千代が成長し
家康になったときには、この人は「鷹狩り」にカッコつけて
伊達政宗や藤堂高虎らと、山野で幕府(この場合はテント的なもの」
を開き、天下をどの様に動かすかって事を、密談し合ったって
史書が伝えています。
実は、竹千代が「鷹狩り」に拘る描写は、あながち不自然ではなく
後年に良くやるようになった史実が元になっているのではないかと
思われます。
> 西洋の狩のように貴族階級のみのスポーツだったのでしょうか?
西洋では「フォックス・ハンティング」って言うスポーツが
あり、犬を使ってキツネを仕留めるってのがよく似ています。
そしてこれまた、貴族のスポーツであり、日本での武士階級
と多少似通った点も見逃せませんね。
近代になると、キツネも少なくなりまた動物保護の観点から
ただ単に、棒でボールを穴に落として喜ぶスポーツが発明されて
段々、そちらにシフトしていったのが知られています。
と言うか、現代でも「接待ゴルフ」「コンペ」など、この様な
スポーツにカッコつけた密談やオトナの根回しが行われており
これを、戦国時代に当てはめると、鷹狩りってややスポーツ要素もあり
また心身の鍛練も兼ねた趣味として見た方が良さそうですね。(笑)
> また、俺は鷹狩り自体もさっぱり知らないのです。
現在は、鷹狩りってのは、意外なところで活躍しています。
例えば、千歳空港や成田空港、羽田空港、等々各地の空港では
カモメや鳶が発着走路に出没して、飛行機のタービンに事故で
巻き込まれて大変だというので、鷹狩り連盟(?)が
発着時に鷹を空港に放して、鳥を追い出すって手法が存在しています。
いやー鷹ってのは猛禽類なので、これが空港にいますと、
極悪で有名なカラスといえども逃げるそうです。(笑)
> ジパングを呼んでいると自分の無学が良く解りますな。
と言うか、以外とメジャーな戦国時代でも実際に学校で教えるのは
大まかな概略であり、この様な「ささいな」ことは教えないものです。
無学ってあまり卑下しないで、貪欲に知識を吸収することを
お奨めします。(笑)
> まぁ、それは『鷹狩り天下を語り(その2)』で、
> 嫌が負うにも解るようになると思いますが、
そうですねー、と言うか、鷹狩りで勝負って事は
どれくらいの獲物を捕ったかを競うはずなので、その辺りの
ルールがどの様に椎名先生での解釈になるかを期待しています。
> 教えてくださると嬉しいです。
前回に引き続き、中村がお送りしました。(^^;;