> 白井総合病院に入院していて、死神に魂の緒を切られそうになり、美神の機転で助かったユリ子ちゃんは、その後どうなったのでしょう?
> もし退院していたならば、白井総合病院は美神の事務所とも比較的近いのでは? と思われますし、同じ町の中で瓜二つの美少女二人がバッタリ出会い「ユリ子ちゃん…退院したの?」「おキヌちゃんなの? …どうして? 生き返ったの?」というような会話になったはずです。
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> その前に生き返ったおキヌは、ユリ子のお見舞いのために、白井総合病院に行くなり、自宅を調べて訪ねてもいいはず。
> ユリ子のことなんか、忘れちゃったのかな?
幽霊のおキヌは、言わばユリ子のドッペルゲンガーです。ドッペルゲンガーに出会った人間は、近いうちに死ぬのですよ。
事実、ユリ子は死神にとりつかれ、死ぬ寸前でした。その死神は、確かに美神の機転で追い返すことができました。が、そんな無理がいつまでも続くはずがないと思いませんか?
わずか一年後(?)、「スリーピングビューティー」の中で、東京は死津喪比女の毒花粉に被い尽くされました。重病人のユリ子が、はたしてその時毒花粉に耐えられたでしょうか。
おそらく、そのすぐ後おキヌというドッペルゲンガーが生き返った時、ユリ子は生命力を奪われて死んだのでしょう。本体とその分身と、同時に生命を持つことは不可能であるが故に。
ユリ子は、おキヌの黄泉返りのための生け贄とされたのですよ。