> まず、魂を交換するなんて「GS美神」の作品中ではそれほど難しいことでもないようです。
> まず肉体から魂を取り出す「幽体離脱」ですが、これは金属バットで頭を殴ったり、小鳩バーガーを食べさせたりすることで簡単にできます。
> おキヌは、不良娘が幽体離脱した後の肉体に入り込み、しばらくその肉体を借りて町を歩き回っていました。
> また「スリーピング・ビューティー」で生き返った後に、しばしば悪霊につけ狙われ、肉体を奪われそうになりました。
> とすれば、「魂を交換したいA,B 2名を用意する」→「A,B両者を幽体離脱させる」→「Aの魂をBの肉体に、Bの魂をAの肉体に憑依させる」
>これで魂の交換は終了ということです。一流の霊能者なら誰でもできるはずです。カオスの装置はそれを機械的に
>行うわけであり、画期的ではあるのかもしれませんが、「秘術」というほどのものでもないでしょう。
エンキドウさんは、「魂の緒」のことを忘れておられるのではないでしょうか?
幽体離脱しても、魂の緒は元の肉体とつながっているのです。ですから、肉体を交換して各々の魂を相手の肉体に入れたとしても、肉体は元の魂の支配下にあるのですから、安定するはずがないのです。
おキヌちゃんが不良娘の肉体に入り込み、町を歩き回っていた時、「誰かに正体を見破られたら元に戻る決まり」になっていたそうです。理屈は不明ですが、思うに魂の緒が瞬間的に縮まり、不良娘の魂が戻って幽霊は追い出されてしまうのでしょう。また自縛霊がおキヌの肉体を奪っても、魂の緒が肉体とつながっていないので結局は安定させる(つまり生き返る)ことはできない、ということでしょう。
ということは、カオスの秘法とは、ただ魂を入れ替えるだけでなく、「魂の緒」を切って繋ぎ直す秘術ということになります。それをしかも機械的に行なうことができるのであれば、やはりカオスの秘法は大変な技術だということになります。
ところで、その後一回も使わないのはなぜ?