ドクター・カオスに関し、現在までわかっていることを年表にしてみました。ここで、
1.平成5年度のGS資格試験時に1051歳であったことを基準として年齢を算出した。
2.作品中の年次は、雑誌掲載時の現実の年次とほぼ同じであるとする。
3.最終話の「夢」は、美神の予知夢であり、その通り実現すると考える。
4.横島はいくら時間がたっても17歳のままだが、それでは年表など作りようもないので、カオスは順調に歳を取ると考える。
以上の4点を前提としました。
西暦年度 年齢 事績
942 0 誕生。(ヨーロッパ某国?)
1242 300 吸血鬼ブラドーと戦う。
プロフェッサー・ヌルの野望を砕く。
アンドロイド・マリアを作成。
1394頃 452前後 地中海でセイレーンに歌合戦で勝利し、
退治。
1780 838
〜1800頃 〜858頃 ネルソン提督と戦う。
1891頃 949前後 姿をくらます。
1991 1049 ある秘法(他人の肉体と能力を奪う術)
を完成させ、それを使う場所として日本
を選び、来日。幸福荘に入居。
1993 1051 アンドロイド・テレサを作成するが、大失敗。
日本GS協会のGS資格試験を受験するが、
失格。銃砲刀剣類訃報所持罪で逮捕される。
2179 1237 老衰が進み、ピートに会っても誰であるか
理解できないほどに。
2199 1257 マリアの人口魂をコピーしたアンドロイド
が量産され、大金持ちになる。
さて、ドクター・カオスは「魂を交換し他人の肉体と能力を奪う秘術」を使うために日本に来た、と語っています。
しかし、これって本当なんでしょうか?
まず、魂を交換するなんて「GS美神」の作品中ではそれほど難しいことでもないようです。
まず肉体から魂を取り出す「幽体離脱」ですが、これは金属バットで頭を殴ったり、小鳩バーガーを食べさせたりすることで簡単にできます。
おキヌは、不良娘が幽体離脱した後の肉体に入り込み、しばらくその肉体を借りて町を歩き回っていました。 また「スリーピング・ビューティー」で生き返った後に、しばしば悪霊につけ狙われ、肉体を奪われそうになりました。
とすれば、「魂を交換したいA,B 2名を用意する」→「A,B両者を幽体離脱させる」→「Aの魂をBの肉体に、Bの魂をAの肉体に憑依させる」これで魂の交換は終了ということです。一流の霊能者なら誰でもできるはずです。カオスの装置はそれを機械的に行うわけであり、画期的ではあるのかもしれませんが、「秘術」というほどのものでもないでしょう。
ということは、カオスは明確な目的があって日本に来たのではないでしょう。やはり何らかの理由でヨーロッパにはいられなくなり、追放されてきたのではないでしょうか。