> >スリーピングビューティーのあと、おキヌちゃんって何もあそこまで美神達
> >と絡ませなくて良かったよなあと思うのは自分だけでしょうか・・どうしてあ
> >そこまで絡ませてくるのか自分にはちょっと理解できませんでした。横島と美
> >神で二人でしてる方がなんかしっくりくるんですよ。
> ですから …「スリーピングビューティー」→「今そこにある危機」→「デッドゾーン」→「スタンドバイミー」という順番でしょ?
> 「今そこにある危機」→「デッドゾーン」で、横島と美神はタダの仲ではなくなったのですよ。はっきり言ってムフフフフ…という関係一歩手前になったのです。おキヌちゃんが間に入って調整役にならないと、たちまち本当のラブコメになってしまって、「極楽」の世界観が崩れてしまうでしょ!
うーむ。エンキドウさんのご意見は
「正道ラヴコメ展開→『極楽』世界観崩壊→対策としてのキヌ再登場」
と云う事みたいですが……寧ろ、キヌを含めた3人が一緒に居
る事こそがこの作品の世界観なのであって、正道ラヴコメ(と
謂うより正道ラヴラヴ展開)自体は物語の芯柱の一つであった
「令子VS魔族」の副産物であったと想います。
まず世界観については、キヌ退場直後の「今、そこにある危
機!!」編にて忠夫の夢の中のキヌが「たとえ離れていても私た
ち3人は一緒」という主旨の発言をしています(しかもこの時
のキヌの言葉で忠夫は妙神山での修業を決意、遂には文珠を会
得するのです!)。この発言と同様の事は真の最終回こと「こ
こより永遠に!!」をはじめとして何度か言及されている事です。
そもそも「スリーピング・ビューティー!!」編での令子の最
後の言葉にしても、中盤辺りからキヌが生き返る展開が示唆さ
れていた事にしても、かなり早い内から遠からずキヌを復帰さ
せる予定ではあったのでしょう。
寧ろそれらよりも問題だったのは、復活後2度目の魔族モノ
である「私を月へと連れてって!!」編で全く本筋にキヌが絡め
なかった事です。「極楽宇宙大作戦!!」の時の様に得意の幽体
離脱なりすれば、宇宙船の定員外で同行できたはずですし……
メドーサとの対戦が実質負け越しのまま終わってしまった小竜
姫の件ともども、実に惜しまれます。
次にラヴ展開について。キヌの不在によって残りの2名の関
係の深まりが加速した事は確かでしょう。しかし前述の通り、
キヌの復帰はとっくに折ろ込み済みだったのですから、少々や
り過ぎた感も有りますね(笑)。まあそれも、元々「令子VS
魔族」展開は同時に「忠夫の成長物語」でもあった事もありま
すし、逆に謂えばそれまでソッチ方面の進展が殆ど無かった分
のシワ寄せが魔族モノに来たと云う分析も成り立つでしょう。
こうした視点から見ると、キヌの復活もまた幽霊のままでは動
かし様の無いラヴコメ展開を前進させる為の1つの方便、とも
謂えるかもしれません。
つまり、割と真っ当なラヴラヴ路線を強化するなら2人で、
ちょっぴり香り附け(生殺し、とも云う)程度にラヴコメ路線
を維持するならば3人で、と云った所でしょうか。
ともかくも、復活は遂げたもののどうも復帰しきれなかった
キヌが一番気の毒と謂えそうですが。