「香港編」で、伊達雪之丞は元始風水盤の針をメドーサ達から奪取し、唐巣神父の教会に送り付けました。雪之丞にこの仕事を依頼したのは、小竜姫でした。ここで、不思議なことがいくつかあります。
・香港で起きている事件を、なぜ日本の神様が解決しようとしているのか。妙神山の管轄範囲は、東アジア全体なのか?
・小竜姫が依頼主ならば、なぜ雪之丞は針を小竜姫宛に送らなかったのか。
・そもそも、元始風水盤の作動を阻止することが目的であるならば、雪之丞は針をへし折り、砕いて海の中にでも捨ててしまえばよいではないか。なぜそうしなかったのか?
ピートと美神がメドーサのアジトに侵入した時も同じです。ピートは針を奪い、霧になって逃げますが、なんで針を持ち帰る必要があるのでしょうか? バンピールフラッシュで針を破壊し(できれば元始風水盤そのものも破壊し)、すぐ美神の救援に駆けつけるべきではないでしょうか。メドーサとは小竜姫が闘えばいいのです。ピートは勝てなくても、美神を抱き上げて霧になって逃げさえすればいいのです。
また、美神を奪われた後、横島,雪之丞,ピート,おキヌ,小竜姫は針をホテルに隠し、5人でメドーサのアジトを攻撃に行きます。ところがゾンビ達にホテルを襲われ、針を奪われてしまいます。
何も考えていない最低の作戦でした。他にもこういう作戦が考えられます。
・メドーサと連絡を取り、「針と美神さんは交換だ。X月X日、XXに来い」と伝えておびき出し、交渉する。
もちろん、「そんなことをしてもメドーサが素直に美神を返すはずがない。また針を返したら、風水盤が作動して世界はお終いだ」とは言えます。しかし、横島はかつて悪魔パイパーと、やはり捕らわれの美神と「針」の交換交渉をしています。その経験を生かして、巧みに交渉すればよいでしょう。そもそも針と美神の交換交渉を考えないならば、針はもはや不要です。破壊するべきです。
もし、どうしても針を破壊できない理由があり隠しておく必要があるならば、
・戦力として小さいおキヌが針の番をし、例えば高い木の頂きなどに隠す。ゾンビは空を飛べないので、どうすることもできない。木を登ってくれば、抱えて飛んで逃げる。メドーサが追ってくれば、アジトの守りが手薄になるのだから、そこで美神を救助し、風水盤も破壊する。
・小竜姫には、妙神山までテレポートして帰る能力がある。だったら針を持って妙神山まで戻ればいい。そうしておいて、「針はもう香港にはない。返して欲しければまず美神さんを返せ!」と交渉する。
何も考えず、力技で全員で攻めていく。その隙に針は奪われる。横島や雪之丞だけならともかく、小竜姫がいるのになぜもっと作戦を考えないのでしょうか?