> ここで注目するべきは「サバイバルの館」に登場するグーラーです。横島の「恋」の文殊の効果が消えた後も横島に好意を持っていました。投げキッスしてましたしね。それに、横島の初キッスの相手なのではないでしょうか?
> ほとぼりが冷めた頃、横島がもう一度会いに行けば、ヤラせてくれる可能性ナンバーワンの相手だと思われないでしょうか。そうすれば横島もめでたく童貞卒業です。
> しかし、どうもグーラーに会いに行った様子はありません。なぜなんでしょうか?
確かに、グーラーにもう一度会えば童貞を卒業できたでしょうね。
しかし、あの事件は南武グループが行なった犯罪です。神霊兵器を開発して売るなどということは、当然日本の法律に触れるでしょう。須狩は逮捕、南武グループにも捜査の手が入り、あのお化け屋敷も長期間に渡って徹底的に警察が捜査したでしょう。
グーラーは呪法で操られていたので最終的には無罪かもしれませんが、やはり一旦は逮捕,拘束されるでしょう。その後も、なにしろ人間を喰っていた凶悪な魔物なのですから、釈放はされないまま魔界へ追放か、または生まれた国(中近東のどっかの国?)に強制送還されるか、いずれにしろもう日本にはいられなかったでしょう。
仮にグーラーが一時釈放されたとしましょう。美神とおキヌは、横島とグーラーの仲を大変に嫉妬していました。ですからグーラーが日本から出て行くまで、万が一にも横島が会いに行くことがないように横島を監視したでしょう。そうでなくても、マスコミ,警察,司法当局の目が光っていて、そんなことができるような状況ではなかったでしょう。
さらに、グーラーがあのお化け屋敷から逃亡し、逮捕されなかったとしましょう。すると「人喰い凶悪妖怪」として全国指名手配です。
ゴーストスイーパー協会は、資格試験の事件(「誰が為に鐘は鳴る」)以来、ゴーストスイーパーが魔物と仲良くなる、ということに神経を尖らせているのではないかとおもわれます。だとしたら、このような大事件の被告側(しかも逃亡中)の魔物と、ゴーストスイーパーが恋仲になる、などということは協会にとってはとうてい許せないことでしょう。見習い中で、もう少しで正式ゴーストスイーパーになれるはずの横島から、資格剥奪ということにもなりかねません。
こうなれば、美神だって自分の責任になりますから必死に横島を止めるでしょう。
「グーラーが会いに来ても、匿ったりしてはダメ。すぐ私に連絡するのよ!」
横島にグーラーのことを忘れさせるのは、簡単です。おキヌと二人で、ちょっと横島に優しくしてやればいいのです。チラリと下着を見せたり、ピトッと寄り添ったりすればいいのです。それだけで、横島の頭からグーラーのことなんか消えてしまうでしょう。