椎名作品Q&A 過去ログ

No. 519 Re^3: 未来は.......

dry : 03/10/04(Sat) 22:17

> タダスケはもともと美神の体を蝕む毒を除去する為に来たのだから、血清をうった現在の美神とタダスケの世界の美神との接点はそこで消えてしまったのでは。

ラプラスの能力を時間移動能力の上位に位置すると仮定して理屈をこねましたが、やはり穴だらけでしたね。

では、別の角度から再度検証してみます。

実は28巻のタダスケは、過去の改竄(美神が妖毒に冒されるのを防ぐ)を最初の目的としています。
血清の入手は次善策だったんですね。
それで、過去の改竄に成功した場合、

 1.「美神が妖毒に冒されなかった平行世界」ができるだけで、タダスケの世界の美神には影響が無い。
 2.未来の美神の妖毒はタダスケの時間移動後に消滅。

等が考えられます。
1ですと過去の改竄はあくまで予防策であり、最終的には血清も手に入れるつもりだった事になります。
当然この説を採った場合、未来は変わり得ます。
2はタダスケの行動に最も合致していますが、かなりご都合主義です。
この場合、現在と未来の世界の繋がりは維持されます。

次に36巻ですが、ラプラスの予知は原作中では著しく制限されており、その能力の限界は本人しか知りません。
従って、あの台詞はハッタリで、不可避の未来しか予知できない可能性もあります。
不確定な事柄については、完璧な予知ができないのです(A)。
とはいえ彼が自分の言動によって、歴史を予知した通りの未来に誘導する事も考えられます。
前知魔の異名は彼の口の上手さ(公にする予知の取捨選択)に起因しているのかもしれませんね。
勿論、伝承は真実であり解放時には全ての未来を見通せるようになるとしても一向に構いません(B)。

1とAを組合せれば「未来は決まっていない(一部例外あり)」となります。
2とBを組合せれば「未来は決まっている」となります。

このように、誰の言葉に重きを置くか、どの説を採るか、それらをどう組合せるかで解釈は変わってきます。
未来が決まっているかどうかは、私には「お好きな方を選んで下さい」としか言えません。

……いい加減な結論でごめんなさい(ノД`)。


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