> 穴だらけの理論ですが、敢えてこの2つのエピソードに限定すれば、こうなるでしょうか。
>
> 28巻では、最後の「忘」の文珠の使用によって、タダスケ達の未来との繋がりは維持されている。
> 「未来は決まっているわけじゃない」はあくまで未来の美神の主観であり、実際には未来は分岐しない(できない)。
> 時間移動能力者の行動もラプラスの予言(の影響)も、歴史の流れに織り込み済みである。
> 従って、36巻のラプラスの言葉は矛盾していない。(→パラレルワールドを部分的に否定)
さて、敢えてこの2つの逸話以外の部分からも援用します。
・「忘」の文珠の使用だけで、タダスケが過去に及ぼした影響の
全てが解決するわけではない(競馬のアレとか。勿論、彼の全
活動が歴史に折り込まれていた可能性も否定できない)。
・美神の主張は「宇宙意志」の許容する範囲内で事象が持つ可能
性のゆらぎの自由度に保証されている(34巻参照。つまり美神
たちがアシュタロスに全滅させられる可能性は恐らく許容範囲
内で、アシュが宇宙処理装置で世界改編する可能性は範囲外)。
・元々の「ラプラスの魔」が全ての対象(粒子)の運動を完全に
把握し、その未来の動向を正確に予言できる存在。よって本作
のラプラスが「可能性のゆらぎを要因とする誤差を含むものの、
大方の未来の動静を予測する」存在である、との見方も可能。
……と dry さんとは正反対に「歴史が(制限附きで)不確定」
とする結論も導かれてしまいます。まあそれこそ dry さんも仰
るとおり、本作には統一的な時間理論が説かれていませんので、
これら以外にも仮説を色々と考えてみるのも面白いでしょう(例
えば「デッド・ゾーン!!」で高島が語った運命論、なんてのも在
りますし)。
……ま、科学と云うのも「各自の主観の最大公約数」ですしね。