椎名作品Q&A 過去ログ

No. 431 Re^6: 不老不死

ギルガメッシュ : 02/10/20(Sun) 16:21

>  冥子さん曰く「古代の秘術を使って、不死の身体になった〜」んだ
> とか(『ドクター・カオスの挑戦!!』(2)参照)。色々に解釈できそう
> ですね。
>  ただし、これが彼の真の経歴なのかどうかは、やはり不明。

 冥子さんの台詞で重要なのは、「不死の身体になった〜」という事で「不老」ではないという事だと思う。
 つまり「いつかは肉体が老いて消滅する」という事であり、新鮮な身体を求めなければ「肉体的に死んでしまう」という事ではないでしょうか?

 しかし、それは「錬金術の限界」を示しているような気がします。
 つまり、科学的に身体の構造や細胞の寿命等が「DNA」によって最初から決定している事や細胞の増殖回数に制限がある等が解ってきたのは最近の事ですし、現在も進行中です。そういった「現状」を錬金術では何一つ解明されていない筈だと思います。(解っていても身体の大雑把な部位と機能ぐらいで、それを構成している最小組織が細胞である事は解らないのでは?)
 そう考えると、薬物等で「不死の身体」になっても代謝系をコントロールしなければ「不老」に成れないという事になります。

 少し彼(カオス)には不満でしょうが、もう数十年から数百年ほど我慢してもらい科学技術による「老化防止」もしくは「若返り」を受ければ更に生きられる様になる筈です。
 大体「超人ロック」(注)の最新のエピソード辺りの時代(1500年以上先の未来?)だと、カオスが死ぬ事は殆ど無くなると思います。
 一番いいのは、カオス自身代謝機能をコントロールする術を会得する事ですが・・・(笑)。

 それよりも、カオスの「DNA」は(学術的に)すごく貴重なモノではないだろうか?


 注 「超人ロック」
 元は関西発の同人誌「作画グループ」で掲載されていた作品。
 「少年キング」で商業誌に登場して以来現在も続いている息の長い作品である。現在、青磁ビブロスから描き下ろしで雑誌が出ている(単行本も)。
 最新のエピソードは「久遠の瞳」 時代的には一番新しい話(時代はまだ未設定)で遺伝子レベルでの治療が超能力で可能な人がいるそうです。

 エピソードが多いので時系列を把握していないと混乱してくる事が在るのが欠点の名作です(個人的に)。
 この作品を読むと、「SFは時代と共に進化する」というのが解ります。
 作者は「聖悠紀」HPもあります。アドレスは書きませんので興味があるなら探してください。


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