> ところが、「豚に真珠」とは聖書の言葉であり、かなり意味が違います。
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> 聖なるものを犬に与えてはいけません。また豚の前に、真珠を投げてはなりません。それを足で踏みにじり、向き直ってあなたがたを引き裂くでしょうから。(マタイによる福音書 第7章6節)
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> これは、「真珠のように清らかで聖なるものを、豚のような穢れたものに与えてはならない。聖なるものを踏みにじるばかりか、与えた人間に仇をなす」こういう意味です。
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> ですから、小竜姫が「竜の牙」を美神令子に与えた時に、
> 「フンッ、何よこんなもん!」と美神がそれを放り捨てて、「あたし、今日限りアシュタロスの側に寝返るわ。悪く思わないでね。手土産がわりに、小竜姫、あんたの首をもらうッ」
> このくらいで始めて、「豚に真珠」と言えるのです。
おっと、ちょいと待ってください。
欧米では「豚に真珠」は「物の値打ちの理解できない者
に美しい物や高価な物を提供する(と云う意味の諺)」と、
ほぼ日本の「猫に小判」と同じ意味で使われています。
"cast pearls before swine (saying)
offer beautiful or valuable things to people
who cannot appreciate them."
(開拓社『オックスフォード現代英英辞典 第4版縮刷版』)
日本語の「豚に真珠」も同様の意味になります。
よって、美智恵は決して言い過ぎてはいないのです。