> では、美神とエミはどうやって知り合ったのでしょうか?
> 高校が一緒だった、とかを考えましたが、15歳でプロの殺し屋だった
> エミは、中学もマトモに通っているとは思えませんし…。
エミと令子は何歳違いか? これは明確な記述はありません。美神令子は20歳ですが、エミは何歳? まあ、未成年者では自分が責任者として除霊事務所を開けないのではないかと思いますので、20歳以上ではあるでしょう。あまりエミが年上ではライバル関係としておかしい(エミが例えば23歳なら、「エミめ! あのオバン!」というような令子の発言がありそうです)ので、やはりエミはほぼ同年齢、20歳か21歳だと思われます。
令子は、腕利きゴーストスイーパーの母親・美智恵に育てられました。令子ほどカメツクはなかったにせよ、かなりの高額所得者だったはずです。
『母からの伝言!!』にもあったように、子連れGSともなれば令子は何度も危ない目にもあったことでしょう。かなりハードでワイルドな子供時代を送ったものと思われます。
15歳で母親・美智恵がなくなりました。しかしこれは「死んだフリ」ですから、美智恵はちゃんと令子が生活や進学をしていくのに充分な貯金を残していったでしょう。また父親の公彦も仕送りをしていたでしょう。実際、通っていた高校は女子校でありかつ「お嬢様学校」と思われますから、学費の高い私立高校のはずです。そしてその高校で令子は「学業も優秀,スポーツ万能」のおネーさま、だったのですから、真面目な優等生だったのでしょう。
つまり、令子の子供時代はワイルドだったにせよ、少なくとも「貧乏」を経験したことだけは無かったはずです。
一方、エミは10歳の時に両親が死に、叔母に引き取られたが家出。その後、師匠(闇の世界の?)に付いていたらしいですが、15歳の時にはすでに、霊能力を生かした殺し屋として生活していたようです。
つまり、令子はお嬢様でエリート。超一流GSの娘でサラブレッド。一方エミは、闇の稼業に生き、裏の世界を這いずり回ったノラ犬、というということになります。
こんな二人が、どうやって知り合ったのか? GS資格取得試験会場で? しかし、「冥子のプッツン」でエミが敗れたならば、令子とエミは直接闘っていないことになります。そして、エミが「呪い屋」というのは世間には秘密のはずでは? 資格取得試験会場という「表の世界」で知り合ったならば、なんで令子がエミの「裏の世界の顔」を知っているのでしょうか?
令子の母親・美智恵は、令子が15歳の時に死にます。これは虚偽ですが、その時の令子にとってはまぎれもない真実です。
『夢の中へ!!』で、中学生の令子が登場しますが、髪を短く切り、原付きに乗っています。「な、なにがあったのかしら、令子ちゃ〜〜ん」と冥子もとまどっています。
つまり、令子15歳(中学校3年)の時に母親が死に、そのショックのため、その後しばらく令子はグレて不良になっていたのではないでしょうか。
その時、エミと令子は知り合ったのではないでしょうか。新宿歌舞伎町のクラブとかででしょうか? それはわかりませんが……。
霊能力を持つ不良少女同士。一方はすでに悪魔を使役し、殺人の経験も何度かあり。一方は悪霊を除霊する経験すらなし。しかし、オカルトの知識では令子が上であるし、それなりに気が合い、「エミ」「令子」と呼び合う仲になったのでしょう。
ところが、仲が良かった二人は「何か」の事情で憎しみ合うことになり、その後は火花を散らすライバル同士に……。