以前、メゾピアノさんの書かれた「メドーサは宇宙で死んだの?」という質問がありました。すでに過去ログなので、失礼して再UPさせて頂きます。
> でも、横島だって「竜神の装具を身に付けているのよ、きっと生きてる」という小竜
>姫(?)の言葉通りに、生きて帰還しました。だったら、元から竜神そのものであるメド
>ーサが、どうして生還できなかったんでしょうか?
> 美神や横島との戦いで、霊力を消耗し尽くしていたから?
> でもそれは横島も同じです。美神の乗ったカプセルに(冷)の文殊を使ったのが
>「一個だけ間に合ってよかった」なのですから最後の一個だったのでしょう。つまり霊
>力を消耗し尽くしていたのです。
> マリアの体の頑丈さや冷却材があったにせよ、横島生還,メドーサ死亡,という差を
>説明するには、足りないように思うのですが……。
この疑問は、“横島だって生還できたのに、なぜメドーサが死んだのか”ということなんですから、「メドーサが死んだ理由」ではなく「横島が死ななかった理由」を説明できたならば、それでもいいはずです。つまり本来は横島もマリアもメドーサも、宇宙の塵と消えるはずだった。それなのに生還できた理由は……。
「最後の妖精!!」に登場する妖精・鈴女は、ほとんど一話だけのキャラのように見えて、その後も巣の中にいる姿が時々確認されて、さりげなく存在をアピールしています。
一方、「極楽宇宙大作戦!!」に登場する仔グレムリンは、インプリンティングで横島になつき、おキヌが「飼ってもいいでしょ!? 私がちゃんとめんどーみますからっ!!」と言っていたにもかかわらず ── その後まったく姿を見せません。なぜなんでしょうか。
まずあの親グレムリンは、宇宙空間を自由に翼で飛んでいますから「登ったのはいいけど、降りられなくなった」のではなく、元々宇宙空間に適応した新種のグレムリンなのではないでしょうか。
そして仔グレムリンは、やっぱり親の元に返してあげたのでしょう(また幽体離脱するかなんかして)。
さて宇宙からマリアとともに落下していく横島。
「ヒ・ヒィィィィーーーーーッッッッッッ!!!」
悲鳴を上げる横島。そこへ飛来する黒い影!
後足の太い爪で、がっしと横島の肩を掴み、必死に羽ばたいて落下速度を減少させようとしている。
「お、おまえ……グレムリンじゃないか!!」
「み、みゃぁーーっっ!!」
そうなのだ。横島を親と信じてなついていた仔グレムリン。今や立派な成獣に成長したグレムリンが、横島の危機を救いにきたのだ。
しかし、まだ若く力が充分でないグレムリンは、必死に羽ばたくが充分な減速はできない。
「よ、よせっ、無理するな。あとはマリアのロケットの推力で……」
とうとう、力尽きたグレムリンは掴んだ横島の肩を離してしまった。たちまち大空の彼方に消え去っていく。
「み、みぃぃぃぃぃっっっっ……」
地上まで運ぶことはできなかったにせよ、このグレムリンの活躍で、横島はかろうじて命をとりとめたのであった。