椎名作品Q&A 過去ログ

No. 1064 父親失格?

dry : 04/07/29(Thu) 23:42

 過去から時間移動してきた美智恵かられーこを預かり、慣れない子供の世話に四苦八苦。ここで父親の事を思い出し頼ってみようかと思えば、研究のため公彦は留守。この場面の彼女の台詞は確かに公彦の事情を全く斟酌していないともとれますが、そう深刻な罵倒という訳でもなさそうです。諸々の事情はあるにせよ、研究熱心な為に、たまに一人娘が助けを求めてみてもそれに応えない(応えられない)父親に対する愚痴や不満が「バカ親父」という言葉に表れたのではないでしょうか? また、「またか」の箇所を深読みすれば、このバカは「研究バカ」の意味にも取れます。令子の方から相談を持ち掛けても公彦側の、主として研究の都合ですれ違いになった事が、過去に何度かあったのかもしれませんね。
 たとえ人格が立派でも、娘に不満を抱かせてしまうようでは、父親として失格と娘に判断しても仕方がないようにも思えます。当事者である公彦と美智恵はその事をある程度覚悟していたみたいですし、一方の当事者である令子にとってはたとえ20歳とはいえ、あるいは20歳では未だ理性的に割り切れない、という事なのでしょう(つまりは彼女の主観の問題)。
 …ここまで書いてて思ったのですが、そもそもこれってQuestionなのでしょうか?(^^;


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