> 吾妻公彦はテレパス(精神感応者)です。彼は他人の心の中が全部見えてしまうために、悩み苦しみ、他者との付合いを避けてテレパシーを少しでも防ぐ為に、神鉄と鉛でできた不気味な仮面を付けて生活しています。
> 精神感応者といえば、タイガー寅吉もそうです。タイガーの精神感応力は、とてつもなく強力です。海を埋める見渡す限りの軍艦の乗務員全員に、「真っ暗闇だッ」という幻覚を見せることができるほどですから。
> だったら、タイガーも神鉄と鉛でできた仮面を付けて生活しなくていいんでしょうか?
(中略)
> 仮説3:タイガーは、他人の思考を読む、読まないをコントロールできる 公彦の場合、3年前に事故によって突然目覚めた能力であるため、きちんとしたコントロールができない。タイガーの能力がいつ目覚めたかは分からないが、生まれ付きだとするならば、コントロール能力も身に付いているのではないか?
> →反論:タイガーは、自分の能力をコントロールできないから悩んでいたのでは? エミの笛によって初めてコントロールできるようになったのでは?
公彦は精神波の受信を制限できないという意味で、制御
できません。しかし他者の精神に飛び込み、夢の中に現れ
る事はできます。
対してタイガーは、笛が無くては長時間の幻覚を維持で
きずにセクハラに走る(笑)と云う意味で、制御ができて
いません。しかし幻覚そのものは日本有数の除霊師であっ
ても看破するに難いほど強力無比。また、精神波の送受信
を複数に対してかなり自在に行えるようです。
つまり、いずれも精神感応の異なる側面をそれぞれ得意
とし、また異なる部分を苦手としています。それは例える
なら、同じ体育の成績が悪い二人が居たとして、一方は幅
跳びはそこそこだが高跳びが苦手、他方は走るのはまあま
あだが跳び箱がが大の苦手で成績を落としている……と謂っ
ているようなものなのではないでしょうか。
則ち、タイガーは(少なくとも公彦よりは)精神波の受
信を制御できるので仮面を被る必要は無いのでは、と想う
のですが、どうでしょうか。