吾妻公彦はテレパス(精神感応者)です。彼は他人の心の中が全部見えてしまうために、悩み苦しみ、他者との付合いを避けてテレパシーを少しでも防ぐ為に、神鉄と鉛でできた不気味な仮面を付けて生活しています。
精神感応者といえば、タイガー寅吉もそうです。タイガーの精神感応力は、とてつもなく強力です。海を埋める見渡す限りの軍艦の乗務員全員に、「真っ暗闇だッ」という幻覚を見せることができるほどですから。
だったら、タイガーも神鉄と鉛でできた仮面を付けて生活しなくていいんでしょうか?
仮説として3つ考えました。
仮説1:タイガーは公彦と違い、神経が太いので平気
吾妻公彦は学者らしく神経がもの凄く繊細なので、他人の思考がすべて見えてしまう、などということに耐えられない。タイガーはの神経はおおざっぱで、細かいことにこだわらないので別に気にならない。
→反論:タイガーは女性恐怖症で、クラスの女子を見ただけで逃げ出したり、ミカ・レイを見ただけでビクッとしていました。とても神経が太いとは思えません。公彦と繊細さでは同レベルではないでしょうか。
仮説2:タイガーは幻覚を他人の思考に送り込むことはできるが、読むことはできない
タイガーの活躍場面は多くはないが、他人に幻覚を見せる場面ばかりで、他人の思考を読み取る場面はない。ライトオンリーでリード不可の能力なのではないか。
→反論:南極でパピリオと戦ったとき、タイガーの精神感応力を応用して複数のGSの連携プレーをしていました。つまり、おキヌの心眼で見た映像を西条に転送、西条が判断した命令をマリア,雪之丞,ピートに転送。まるでLANを繋ぐルータの役割です。ということは、リードの機能もあるはずで、ライトオンリーということはないはずです。
仮説3:タイガーは、他人の思考を読む、読まないをコントロールできる 公彦の場合、3年前に事故によって突然目覚めた能力であるため、きちんとしたコントロールができない。タイガーの能力がいつ目覚めたかは分からないが、生まれ付きだとするならば、コントロール能力も身に付いているのではないか?
→反論:タイガーは、自分の能力をコントロールできないから悩んでいたのでは? エミの笛によって初めてコントロールできるようになったのでは?
さて、どうなのでしょうか。