お久しぶりです。
>> 平安時代に飛んだヒャクメは「ど…どうしよう!? 三人分のエネルギーなんて計算外だわ!! 神通力がほとんどなくなっちゃった…!! どうやって帰ろう…!? おうちに帰れるのかしらっ!?」などと言ってパニック状態です。
>> ここで不思議なのは、平安時代にだって当然、神界はあっただろうということです。特に平安京では仏教も神道も大いに盛んですから、有力な神か仏にヒャクメが連絡し、援助なり保護なりを求めることくらい、充分に可能だったはずです。そうすれば、不足したエネルギーくらい補充できるでしょう。
>> ヒャクメが何歳かはわかりません。1000年前にはまだ生まれていないかも知れません。しかし、まだまったく子供である天龍童子がすでに700歳であることを考えると、1000年前にはもう子供のヒャクメ、とかは存在しているかも知れません。少なくともヒャクメの両親とか祖父母とか、ヒャクメ一族は存在しているでしょう。
>> だったら、その関係から話をつけ、事情を話せば、神通力くらい分けてくれるでしょう。
>> どうして、ヒャクメはそういう行動を取らなかったのでしょうか。
神界に無断で時間移動をし、過去に干渉することは、犯罪になるのではないでしょうか。または神界での内部規則違反になるとか…。
ヒャクメは、こっそり過去に行って美神の前世を調べ、すぐ戻ってくれば、別に神界にもバレないし問題にはならない、と思っていたのでしょう。もしバレても自分には、美神が魔族に狙われる理由を調べる任務があるのだから、歴史に重大な干渉を加えない限りは、罰せられることはないだろう、と思っていたとか。
ところが、実際には神通力を無くして帰れなくなるは、美神が勝手に民間呪術者になって仕事を始め、京の有名人になるは、検非違使に追われておたずねものになるは、もう「神界にバレたら大変だわッ。下手をすると罰として焦熱地獄に落とされる…。どうしよう…どうしたらいいの…あう…あうあう…」という状態になってしまったのではないでしょうか。
その上で、今度は脱走した犯罪者である高島や、魔物であるメフィストの一味だと勘違いされてしまいました。西郷が味方になってかくまってもらえましたが、処刑されたことになった以上、もはや陰陽師たちとはチャンネルがあるはずの神界に連絡することなんかできません。
こういうことだったのでしょう。可哀相なヒャクメ。