椎名さんのHPからコピーしてきました。
安土城にも著作権があるとは。著作権道深し。
「安土城はCGで作りたい」とかほざいてましたが、レンダリング画面をそのまま使えるようなモデルを作るには手描き以上の労力がかかるし、思い立ってから今日に至るまでそんな暇なかったので(笑)スタッフに描き下ろしてもらいました。ただし、複雑な形状はパースをとるのが大変。で、効率化のために簡単なアタリ用モデルを作っておきました。それが左図。
安土城は信長が天下統一のシンボルとして建てた画期的な城です。このような天守(当時は「天主」と言ったらしい)を持った城はこれが初めてで、以後の城は安土城をまねて作られたと言われています。ただし、完成してまもなく明智光秀のクーデターが発生、この城も完全に焼け落ちてしまい、実際どんな姿だったのかは断片的にしかわかりません。現在世の中に出回っている安土城復元図はそれぞれが「安土城研究家」が考証したもので、どういうわけかどれもこれも著作権に大変キビシイ。学者なら自説が一般的になることに対してもー少し商売抜きで寛容になっても良さそうなのですが、まー触らぬ神に祟りなし。で、この作品のためだけにデザインされた椎名オリジナルの安土城の誕生です。
一応いろんな城の部品の寄せ集めで、まったくのでたらめなオリジナルですが、発掘調査やルイス・フロイスの記述なんかにもある程度沿ってありますので、そんなに無茶苦茶なもんでもないです。「土台からはみ出してる構造」と「四隅に塔」ってのは意見が分かれるところ(笑)でしょうが、ウチの殿ならこれくらいやるでしょう。宣教師から聞いたヨーロッパの城や教会を、殿の解釈で再現しようとしたという設定です。ローマ法王に贈られた屏風絵にこの城の絵が描いてあって、それが見つかれば謎の大部分は解けると言われてますが、今のところ発見されていません。見つかったら案外こーだったという可能性だってまったくのゼロではないのです(笑)。
ただしコレ、一見ソレっぽいので安土城のことある程度知ってる人しか面白くありませんね(笑)。