投稿者 |
白山羊 |
タイトル |
メフィストの真実 |
元ネタ |
一応確認したけどどこかにもうでてるかも? メフィスト・フェレスがゲーテの書いたファウストと言う作品からと言うのは周知のことですが 椎名版メフィストは直接そこからとったものではありません。 直接のルーツは手塚治虫(どう見ても当て字なのに辞書に登録されている。恐るべし漫画の神) の書いたファウスト三作の内の2作目。ストーリーはこうです。 時は戦国時代、落城寸前の城のへっぽこ侍の不破臼人(ふわ・うすと そのまんまだけど漢字は違うかも) の前に、メフィスト・フェレスという悪魔(原作は男性悪魔だがこの時点ですでに女性)が現れ、 願いをかなえる代りに魂を差出すという悪魔の契約を持ちかける。 メフィストは、彼の願いをかなえ人生をやり直させるのだが、すべてを手に入れた臼人が望んだのは、 彼女への愛だった。 他のものは要らないと言う臼人。しかしその言葉によって一切はもとに戻り始め、彼が城主になった城も 敵に攻められ落城してしまう。臼人は最後までメフィストに愛を誓いながら打ち首となり絶命する。 契約に従い臼人の魂を手に入れるメフィストだが、臼人に惚れていた彼女は「今度だけは見逃してあげる」と 彼の魂を放してやるという最後。 手塚作品三作のうち一作目は原作に近く、二作目はアレンジが入り、 三作目は完全に手塚ワールドの長編です。 (未完ですが・・・・三作目は先生が死の床で書いていた原稿。続きは永遠に描かれない。涙) GSの高島の最後はこの物語を知らないほうが面白いかも知れません。 メフィストが愛する高島の魂を開放してやる感動的シーンが、実は元があったとは・・・・・。 しかし、手塚先生の真似をするとあまりに原典のスケールが大きいため、真似をしたほうが 貧弱になってしまうということがあるのですが、この場合見事に自分の物語にできていたと思います。 その証拠に原典を知っている私でもこのシーンは十分感動できましたから。 原典を知らないほうが楽しめると言うこともあるのですね。 |