高島がこう言いながら牢の壁に書き付けているのを見れば一目瞭然ですが、これはいろは歌 です。いろは歌を七文字毎に読んでいくと、「と・か・な・く・て・し」となり、高島が書い ているように最後の「す」を付け足せば、「とがなくてしす」と読めるわけです。 いろは歌は涅槃経だかの一部を和訳したものという話で、弘法大師が作ったというのが俗説 です(どうも違うらしいですが)。人間はたとえ罪を犯していないものでも皆死ななければな らないと言うことを裏で言っているという説や、無実の罪で処刑されようとしている罪人がメ ッセージとして歌にこめた(高島じゃないのは確かです)といった説があるようです。単なる 偶然かもしれませんが。(詳しくご存じの方がおられたらフォローして下さい) しかしこれをギャグで使ってくるとは思いませんでした。