「グラヴィトン」というのは、重力を伝える素粒子の名前。可視光や電波、
Ｘ線などの電磁場がフォトン（光子）という素粒子によって伝えられるのと同
様、重力もまたミクロに見れば何らかの素粒子によってその作用が伝えられて
いくだろうと予測されている。その素粒子の名前が「グラヴィトン」である。
日本語で表すとすれば「重力子」となるだろう。
  素粒子レベルでの重力は極端に弱い力なので、素粒子としてのグラヴィトン
が実験によって観測されたことはまだない。すなわち、グラヴィトンはいまだ
理論上の存在に留まっている。
  また、グラヴィトンを記述する理論そのものも、現段階ではさまざまな問題
を抱えており、あちこちに不備がある不完全なものに過ぎない。この問題を解
決することは、21世紀の理論物理学の最重要課題の１つになるだろうと言われ
ている。

  「悪魔アセトアルデヒト」といい、椎名先生は悪魔の名前に理系の専門用語
を当てるのが好きなんだろうか？（笑）