竹山道雄の小説「ビルマの堅琴」のパロディ。太平洋戦争末期、ビルマのあ
る日本人部隊に、水島という上等兵がいた。彼は音楽に才能を示し、特にその
堅琴は部隊の皆に安らぎと活力を与えるものだった。
  ある日、水島は敗戦を信じようとせず抵抗を続けるある部隊を説得に赴く。
説得は土壇場で成功し、その部隊は全滅を免れるが、それ以来彼は行方不明に
なってしまう。
  隊員たちは水島の堅琴が聞けなくなり寂しい思いを続けていたが、しばらく
して鸚鵡を肩に載せた水島に良く似た僧をしばしば見かけるようになる。あれ
は水島ではないのか？隊員たちは一生懸命そのことを確かめようとするが、僧
が水島である確証は得られない。そうする内に彼等が日本へ引き揚げる日がやっ
て来る…！という話。