jurupapa さんが、新しく maxima 用のプログラムを公開されました。
GaloisGroupSolverをGithubに公開しました
ehito さんが提案されたグレブナー基底を利用したアルゴリズムを、オプションで使用できるようになっており、これは以前私が漠然と想定していた「アルゴリズム B」に相当するものと言っていいようです。いちいち \(h_0(x), h_1(x), \dotsc\) や \(\theta_0(x), \theta_1(x), \dotsc\) を作って \(p\) 乗して…といった手続きを陽に行わなくても、グレブナー基底を求める過程で結果的に同等なことが自動的に実行されて、バシッと必要な結果が出てくるようですね。グレブナー基底すごい。高機能である分、代償として計算時間がかさむ場合があるようですが、それはやむを得ない犠牲だと思います。
この場合、「\(\theta_1(x)\) から \(\theta_{p-1}(x)\) までをもし作ったとしたときに、陽にゼロ多項式になってしまうものが出るような場合にうまく行くのか」は私にはよくわかっていませんが、それを除けば \(g(x)\) をべき根を使って逐次因数分解していく部分については概ね決定版と言っていいものができたのではないでしょうか。これでグレブナー基底にはだいぶ興味が重なったので、そのうち時間を見つけてかじってみようと思います。
あと、プログラム的に目指すべきことは「ガロア群の組成列を求めるアルゴリズムの不備を解消する」ことくらいになったのではないかと思います。
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