第21話 高杉くんなんて、嫌い!

いずみが本性をあらわし(笑)、涼をいびりまくる回です。一方、ユキの問題 の方は全然本質的な進展はありません。作画は比較的まとも。

練習風景

なんだか、みんなダイビングキャッチばっかりしてますねえ。そんなぎり ぎりの球ばっかり取らせてたら怪我人が続出するんじゃないだろーか。乙女の 柔肌を、もっといたわってやれ、木戸。

陽湖が着実に上達してるのもちょっと驚き。

陽湖「あたしにもプライドあるもんね。おみそのままじゃ、やだしさ」
少し見直したぞ。確かに、いつまでもお荷物状態の子がチームにいたら、ちょっ と作品の鑑賞意欲にも響くし、陽湖の技量を上達させたのは正解ですね。「あっ さり成長させすぎ」って批判はありだと思いますが、まあ脇役ですし、そこは 目をつぶりましょう。

で、前回驚愕のヒキでラストをしめくくったユキに焦点は当たります。こ この作画はなかなか小業が効いてましたね。

顔面をかすめた打球が、きわどく帽子の向きを変えたのに、身動きしない ユキ、ってのは、事態の際どさをわかりやすく伝えてくれますし、その後棒立 ちの姿勢のまままっすぐぶっ倒れるユキも、ユキの心が異常な状態にあること を雄弁に視聴者に語ります。

いずれも実写ではなかなか実現できない描写で、アニメという表現技法を 選択した意義をちゃんと見せてくれて嬉しい。こういう描写を、これからも着 実に積み重ねていって欲しいですね。

密会

電話で高杉に呼び出され、いずみと高杉が密会します(違う)。いきなり

高杉「おれ、野球やってなかったら、バスケの選手になりたかったなあ」
とトンチンカンなことを口走る高杉。い、一体何を言い出すんだ。オマエそれ は唐突すぎるだろう(笑)。

前回指摘した不用意さは相変わらずで、いずみ にいい顔ばっかりしてみせてますね。それがまずいんだっちゅーの。この辺り の高杉の余りにも不用意な言動についてどう思っているか、子安さんにも聞い てみたい気がします。こんなキャラを演じるのは結構情けなかったんじゃない か、という気もする所です。

そして、高杉の落としたハンカチを見付け、またも 超能力を発揮するいずみ(笑)。将来は刑事にでもなって、その直観力を 犯人捜査に生かしてください。

ところで、高杉はいつの間にハンカチを落としたんでしょう?それらしい カットが全然見当たりません。それくらい作画してあってもいいと思うんです が…。

いずみは高杉のハンカチを利用した悪だくみを思い付き、実行に移します。 まずは、通りかかった涼にいきなり挑発的に笑いかけます。何のことだかさっ ぱり解らず、けげんな顔をする涼。まあ、いきなりあんな応対をされたら、 「暑さでどこかやられたか?」と思うのが普通でしょうな(おいおい)。

練習再開

涼にガンつけたいずみは絶好調。バッティングもすっかり調子を取り戻し ます(このバッティングの作画は臨海大附属戦の1 回裏で使ってたやつの流用ですね、多分)。

毎度毎度野球シーンの作画のショボさに悩まされるプリ9ですが、このシー ン、小春のバッティングも変でしたね。全身の動きが連動している人物もろく に描けない人間がアニメーターになるんじゃない!普段やっつけ仕事で口パク とか肘から先の動きとかしか描いてないからそーいうことになるのだ。プロ根 性の欠けたミーハーなファン意識の延長でアニメぎょーかいに入り、底の浅い 自己満足でしか画を描かないような奴は、とっととお払い箱にしてください、 フェニックスさん。

ここで初めて「堀田、氷室のダブルH砲」なる言葉がヒカルの口 から語られます。何だかとってつけたような感じで、いまいちなネーミングで すねぇ(笑)。しかも言いにくい。

壊れゆくユキ

心の支えのフィーフィーちゃんを失い、引き籠るユキ。部屋に戻ってきた 陽湖に、「かばんの中、調べさせて」と頼みます。多分このときのユキは、 「フィーフィーちゃんが自分の意志で歩き回って、誰かのかばんの中にもぐり 込んでるかもしれない」と本気で思っていたんでしょう。 でも、口数が少ないから、他人には真意が伝わらないんだよねえ…。

案の定陽湖に誤解されて、

陽湖「まさかあんた、あたしが盗んだとでも言いたいわけえ〜!」
と息巻かれてしまいます。相手も悪かったですよね。これが例えば加奈子だっ たら、こんなに話がこじれたりはしなかったと思うんですが…。

調子に乗った陽湖は

陽湖「ユキったら、あのヘンチクリンな人形、あたしが盗んだって言うんだ よー!」
と言いふらします。陽湖、それは言いがかりだ。ユキは「盗んだ」なんて一言 も言ってないぞ。こーいう「一言多い」タイプを敵に回すと厄介です。

逆襲開始

ユキのことはそっちのけで、涼への嫉妬心全開のいずみが逆襲を開始しま す。うん、さすがだ、「怖い人」。その調子で汚れ役の道をつっ走ってくれ。

トイレの流し台でいずみがからむシーンで、「燃えるダイヤモンド」がか かるのが笑えますね!いずみのネチネチとしたからみ具合が、よりオーバーに 伝わってきます。選曲の吉田氏、お見事!

いたたまれずに立ち去ろうとする涼をわざわざ引き留めてまで、いずみは 嫌味攻撃を続行します。

いずみ「待ちなさい。一つだけ言っておくわ。宏樹とあたしの間にはね、目に 見えない絆があるの。たまには、彼の興味が目新しい子に向くことがあるかも しれないけど、そんなのはひとときの気まぐれに過ぎない」
表情もセリフ回しもすっかり悪役のそれで、完全に悪役に徹し切っていますね(笑)。 肩握る手に力まで込めちゃって、仕上げにとりかかります。いやー、これくら い徹底してやってくれれば、いっそすっきりするってもんです。
いずみ「たとえどんな邪魔が入ろうとも、あたしたち二人の絆は、誰にも侵す ことの出来ない、深いものなのよ」
お子様の涼はついに耐え切れなくなって、そこから逃げ出します。あ〜あ、か わいそう。

寧々ワンマンショー

落ち込んだユキを立ち直らせようと、寧々がワンマンショーを繰り広げま す。ま、負けた…。さすがにこれだけやられると、私も寧々とゆーキャラを認 めざるをえません(笑)。相変わらず好きなキャラではありませんが…。

それにしても、寧々のやったことって、どれもこれもかなりズレてる…。 どれひとつとして、落ち込んだ人間を元気づけるのに適当だと思えるものはあ りません(笑)。

バイオリンはともかく、それから後が凄すぎます。まずはいきなり「魔女っ 子ネネちゃん」(どひー)。

寧々「さあ、子猫のミイちゃんが危機一発。どうすればいいのかしら。ようし、 魔女っ子ネネ、魔法のバトンで素敵なレディーに変身よ!テクテクマクマク、 パップルポン!」
おいおい…。「これもだめですか?」ってんなもん当たり前だろーが!!(爆 笑)。

これくらいでは寧々はめげません。「ようし、今度のは凄いですよー!」っ て何をやるのかと思ったら…み、水着ショー!?

寧々「モデルは寧々さんでーす。寧々さんのダイナマイトボディーを心ゆくま でお楽しみくださーい」
ユキはこれのどこをどう楽しめばいいっちゅーねん。ポー ズといいカメラアングルといい、あんなの「楽し」めるのは「大きいお友達」 の男性視聴者だけやんか(笑)。

それにしても寧々。そもそも、なぜオマエは水着を持参したんだ? (笑)いや、水着はまだいい。ひょっとしたら、近くに湖があるとかい う設定があって、泳ぎに行く機会があるかも知れない、と考えてのこと、とい う解釈もありうる。だが、あの紙芝居を持参した意図は何だったんだ! (爆笑)

続いてのお題目はお人形。「ジュヌビエーブドフランソワーズ」とはまた 御大層な名前をつけてますな。

でも、

寧々「フィーフィーちゃんよりもかわいいでしょ?」
なんて、ユキの神経を逆撫でするよーなことを言ってどーする。ユキが怒るの も当たり前だよ、そりゃ。ベソかきながら涼と木戸に訴えてるけど、そんなの 当然の報いですがな。

雷雨

夕立ちが降り出し、雨やどりをするナイン。

ヒカル「ところで寧々。なんで水着やの」
そーだ、もっと突っ込め、ヒカル!浪速流の情け容赦のない突っ込みで、この トンチキな娘に、世の中のキビしさというものを叩き込んでやるのだ!!(笑)

一方、涼と高杉も小屋で雨やどりします。よし、「潮騒」の開始だ(違う)。

まずはいきなり「服、脱げよ。へっ へっへっ、叫んでも誰も来やしねーぜ」とセクハラオヤジに変身する 高杉。涼が怒った顔するのも当たり前です………あ、と思ったら違うのか。ちゃ んと外で待つんだってさ。それならそうと先に言え(笑)。どうして君はいつ も誤解を招く言動をするですか?

涼にいずみのことを追求され、

涼「言い訳は聞きたくない!」
と言われる高杉。顔もロクに見てもらえません。

ハンカチがいずみの手に落ちたのは事故だということを知る由もなく、す れ違いになるふたり。ついに涼は「嫌い…!」と決定的な一言を言ってしまい ます。やっぱり、相手は高校スポーツ界のスーパースター。「単にからかわれ ただけかも」って疑念は、そう簡単には払拭できないんでしょうね。気の毒に。

ただ、それにしても、いきなり「嫌い」とまで言ってしまうのはちょっと 飛躍がある気がします。疑惑が絶頂に達していたとしても、涼の心から「高杉 を信じたい」という気持ちが完全に消え去ってしまったとは思えません。高杉 には改めて「好きだ」と言われているのですから、疑惑は揺らいでいるはずで す。「あれは遊びだったのサ」なんてはっきり言われたのであればともかく、 ここで「嫌い」なんていう後戻りのできないセリフを吐くのはちょっと解せま せん。

自然さを重視するなら、ズバリ「嫌い」と言ってしまわせるのではなく、 なぜプレゼントしたハンカチをいずみが持っていたのか、涼に追求させるのが いいと思います。ただ、それだとここで誤解が判明して話がもつれることなく 終わってしまいそうですから、望月監督はそれを避けたのでしょう。

で、売り言葉に買い言葉で、「誠四郎のことが好きだ」と心にもないこと を言ってしまう涼。ショックを受けた高杉は、「メダル、よかったら持ってて くれ」とそれでも涼のことを気遣いながらその場を去ります。このシーンの子 安さんの芝居は絶品です(全然話は変わりますが、この辺のシーン、涼の怒っ た顔の作画がなんだかスタジオジ ブリ的ですね)。

立ち去る高杉にそれでも未練たっぷり。毛布がずりおちて下着姿になって しまいますが、高杉がもう一言何か言おうとして戻って来たりしたらどーする つもりだ(笑)。もっと慎重に行動した方がいいぞ、涼。

ラストは、ユキの落ち込む姿で「つづく」。「ぬおお、合宿編、ずいぶん と引っ張るなあ」ってのが放映当時の第一感でした。こ ないだも書いた通り、合宿編はもっとコンパクトにまとめた方がいいです よねえ。結局、21話ではユキの方の話は全然進展がなくて、解決には 22話を待たなければならなかったわけですし…。

おまけ

今回からアイキャッチが最終周に入りました。5話で1周する訳ですから、 この周は25話で終了です。で、放映当時思ってたの は、

26話のアイキャッチはどうなるんだろう?
ということでした。

その当時私が思いえがいていた理想の展開は………

26話のアイキャッチで、「続編製作決定!!」の告知にな らないかなあ
というムシのいいものでした(笑)。いいじゃんかよ〜、ユメくらい抱いてたっ てよお〜〜☆


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井汲 景太 <ikumikeita@jcom.home.ne.jp.NOSPAM.>(迷惑メールお断り)
最終更新日: 2000年4月22日