椎名作品Q&A 過去ログ

No. 735 Re^2: 美神はなぜ負けた?

Iholi : 04/02/11(Wed) 22:06

 メゾピアノさん、フォロウに感謝します。
 さて、今度はツッコまれてしまった部分に若干の補足(言
い訳)をしたく想いまして。

>  細かく言うと、2回目の時もやっぱり勘九郎はその場にいましたから指揮を取っていたでしょうし、

 これは令子の香港1回戦での敗因の一つに挙げたのであって、
2回戦との比較には用いていませんので、誤解無きよう。

> 仲間たち(ピート,雪之丞,横島)の加勢があるといっても、敵も「ドロドロのゾンビ」が大勢いますから人数的にはやはりかなり不利です。

 確かに(笑)。ここは考察が好い加減でかたじけないです。

> 新装備の神通ヌンチャクは、「威力は神通棍に劣らない」と小竜姫が言っていますから、特別勝ってもいないのでしょう(神通棍より優れた武器なら、その後も使うはず)。

 ここで観ていただきたいのはコミックス14巻50〜51頁です。
勘九郎の大振りな剣の一撃をかわした令子はすかさず至近距
離からの一撃を加えています。これは直後ピートが指摘した
ように「そうとう頭にきてる」が故に「動きがいつもより数
段速」まっている=戦闘能力が上がっている事にも因ります
が(これは前回指摘し忘れていましたが、2回戦での令子の
勝因の一つに加えても可いと想います)、剣と同程度の間合
いを持つ神通コンでは先ずこの様な攻撃動作では有効な打撃
を与える事ができません。つまり1回戦とは異なる攻撃手段
に勘九郎は苦戦した、と考えられなくも無いのです。
 確かに陣痛ヌンチャクの「威力は神通コンに劣らないはず」
(14巻27頁)であったとしても、武器としての用法は異なり
ます。今まで度々引用してきた美智恵の「ブタに真珠」理論
に拠れば、相手の特性を知り弱点を突けば何倍もの力を持っ
た敵をも倒す事ができます。この理論、見方を変えれば同じ
能力の武器が2つ在ったとしても、相手や使途によって威力
は全く異なってくる、とも謂えるのです……多分(苦笑)。

> ゾンビとの対戦経験やメドーサからの情報で、短期間(半日くらい?)に強くなれるか…も疑問です。土角結界に閉じ込められてましたから、特訓を積んだわけでもありませんし。

 特訓を積んだ、とまでは言っていません。「経験」ですよ。
 少なくとも日本での初戦……は精霊石を使っただけですが
(笑)、これはあのメドーサの部下が連れてきた得体の知れ
ない子分(ゾンビ)の正体を慎重に見極める為であったと見
れば、廉い投資だったと謂えるでしょう。
 さて、香港での1回戦では負け戦ながらも、ゾンビの動き
や攻撃方法などを観察する事ができたでしょう。更にその後
のメドーサの講義はゾンビとキョンシーとの類似比較によっ
て対処法を導き出したかも知れません。飽くまで想像の範囲
なのですが……大袈裟ながら、後の忠夫の言葉(確かこれも
どっかの借り物ですが)を借りるなら「情報を制する者は世
界を制する」のです。少なくともこの点に於いては初戦より
2度目の方が有利でしょう。やや知識偏重な意見ですが。

 以上、言い訳終了(苦笑)。

>  これはこういうことだと思います。格闘・武術漫画においては「1対5と2対10は違う」の法則があります。

 で、上記以下のメゾピアノさんの意見には賛成です。


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