椎名作品Q&A 過去ログ

No. 687 Re^2: タイガーはいつ何故女性が平気に

Iholi : 04/01/26(Mon) 18:21

> > 「誰がために鐘は鳴る」のときはミカ・レイ(美神)を見ておびえていましたし・・・。

 『虎よ、虎よ!!』篇と同じ9巻の中での話ですし、そう簡単
には変わらないと云う事で(因みにご指摘の場面は 170 頁)。

> > タイガーはいつ、何故女性が平気になったのでしょうか?

 さあ(笑)。
 考察しようにも、そもそも彼の出番がアレですし……勢揃い
の感のある『香港編』にすら登場できんかったもんなあ。エミ
は居るのに。

 ただ『誰が為に〜』篇直後の『高校生日記!!』では既にクラ
スメイトの女子には随分と慣れて(慣れられて)いる様子です
(11巻149、152、166頁。特に後ろ2つはかなりの女子密度の
中でも割合平気そうです……人1人分の距離感は期になります
が(苦笑))。少なくとも、初対面での「クラスの半数が女子」
と云うだけでのあの狼狽っぷりを想えば、これは格段の進歩で
しょう。
 よって、タイガーの女性恐怖症克服の第1の要因として「普
段の学校生活(日常)の成果」と云うのは有るでしょう。タイ
ガーは心根は好い奴ですから、女子たちとの接触も徐々に行わ
れた事でしょうし、後の除霊委員の面子の協力もアリでしょう。
 そして、

> 何しろ零体撃滅破はかなり際どい踊りですし、
> それをいつも側で見ていたとしたら、
> いい加減タイガーにも女性に対する免疫が
> ついてきたということだと思いますよw

……これも第2の要因として挙げられるでしょうね。

 更に第3の要因として、上の第2の要因と被るのですが……
『虎よ〜』に於ける忠夫の推察を信じる限りでは、タイガーの
恐怖症は「ふだんは理性でおさえている内なる野獣」=「セク
ハラの虎」の反動であるとの事(9巻97、100頁参照)。
 加えてこの時にタイガーの能力を制御する為にエミが用いて
いた笛は「アシュ篇」で「幻影投射最大出力」をするまで出て
きませんし(31巻177頁)、それ以降も出てきません(笑)。
つまり、それ以外の出番では笛に依る制御を必要としない程度
の時間もしくは強度の精神感応能力しか使っていないのです。
 つまり「自力で制御できる範囲での能力行使、或いは自力制
御可能な能力範囲の拡張により、過度の暴走を未然に防ぐ」事
が、暴走行為の裏返しである、常時に於ける過度の抑圧=女性
恐怖症を防ぐ事に繋がる、という事……これが考えられる第3
の要因です。

 まあいずれにせよ、こうした一種の精神疾患の類はきっちり
とこの瞬間に治った、と断定する事は難しいでしょうね。
 ですから、例えば上で見たような数々の要因などなどが重な
り合い、徐々に治療されていったのではないでしょうか。

 こうして見ると、タイガーは物凄く頑張っているようにみえ
ます。それがなかなか表に出ないのが気の毒ですが(苦笑)。
 『サバイバル合コン!!』での積極的な彼は、かつての純朴な
青年としての彼とセクハラの虎としての彼、両者の統合された
姿とも見る事ができます。つまり「虎」はもはや抑圧の対象な
のではなく、常に共存する相方なのです(幸か不幸かこれと全
く逆を行ってしまったのが1巻女子校大パニック!!』の校長先
生でしょう)。年相応に健全な一青年となった彼の姿に、精神
面の成長と共に霊能力者としての成長の可能性も匂ってくると
云う意味で、この挿話は実に感慨深いのではないでしょうか…
…隅っこキャラ好きの方は特に。……は〜い(笑)。


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