椎名作品Q&A 過去ログ

No. 508 Re^3: ルシオラ達について(脱線気味)

Iholi : 03/09/28(Sun) 12:37

> そうですね、まぁ魔族と区切るのが最もだとは思うのですが、
> アシュタロスが創った魔族とルシオラが「ちょちょいのちょいっ」って
> 創った魔族とではケタが違う、ということなのでしょうか。

 そもそも「神族」「魔族」の定義は作中で明文化されておらず、
それについてはこのサイトでも何度か議論になりました。
 例えばメドーサは竜族出身(7巻99頁)の魔族(14巻17頁)。
 例えばイ駄天は鬼出身(8巻93頁)の神族(同53頁)。
 京の鬼・道真は魔族(22巻134頁)、神・道真は神(同133頁)
だが双方とも元人間。なんのこっちゃ?

 私見では、この神とか魔とか云うのは派閥のようなものではな
いかと。つまり各宗教の主神に従って宗教上「善」とされている
存在が神族であり、主神に抗って宗教上「悪」とされている存在
が魔族と云う事になります。更にワルキューレ姉弟のように布教・
改宗などで新宗教へ組み込まれた、もしくは排除された旧宗教勢
力がその態度によって神と魔のいずれかに分類される場合も少な
くありません。彼らは何れも派閥の政策に従って活動します。

 よって出身「種族」と「神/魔」派閥の双方を持つ事には何の
不思議もありません。
 例えばイ駄天の九衛兵は仏教に取り入れられたヒンドゥー教の
神(天(デーヴァ))であり、出身の異教的な部分が『極楽』的に
「鬼」と翻訳されたのだと思われます。そして本来の「鬼=デー
ヴァ=悪(魔)」となる事で異教の神としての本質に立ち帰ろう
としたのだとすると、彼が独力で超加速を修得したのも頷けます。
少なくとも、派閥換えには単なる主義主張よりも遥かに深い部分
での転換をも必然的に伴うようです。

 それを裏付けるように、神魔の対立には単なる善悪の派閥争い
を超えたもうひとつの意味があります。
 それは、長きに亙る闘争の末にすっかり定常化してしまった世
界的霊力バランスを維持する、と云う重大な役割です。そもそも
宇宙の始まりに生じた「陽陰」が各々「神魔」の起源です。この
為、末端の神魔族はともかく、強大な力を持つ上級神魔族は派閥
間を自由に動く事すらままならず、(神族の勝利と魔族の敗北に
終わる事が予め定められた)闘争つまり「調和ある対立」を半永
久的に継続しなくてはならないのです(25巻45頁&35巻117頁)。
 とは謂え飽くまでも調和が前提ですから、両派閥の首魁が話し
合う事に矛盾は無い……はず。

 ……とまあ、話が随分と脱線してしまいましたが(苦笑)、要
するに「魔族」と称ってもその出自や正体は千差万別、当然その
能力や実力も違う訳で、それをただ一括りにしちゃうのはタマモ
やシロを纏めて「妖怪」と呼ぶのと同種の大雑把さを感じます。
 また「妖狐」や「人狼」は一般的モノノケの呼称>『極楽』的
種族としてほぼ定着していますけど、ルシオラたちの場合には該
当するものが無いのではないでしょうか? それと「妖バチ」は
『極楽』独自の造語なので、そう称うモノノケが一般的に認知さ
れている訳ではありません。重箱読みで言葉座りが悪いし(笑)。
 よってルシオラたちは「昆虫出身の魔族」としか言えないカナ。

> そういえばキャメランは亀をよりしろに創っていましたが、大魔球1号は
> 何をよりしろにしていたんでしょうかね?ボ…ボール?!
> じゃぁなぜ雨に弱いんだああぁ!
> あ…あんまり深く考えないほうがいいかも…?

 ……ボールかなあ(笑)。
 この辺りの疑問は「元ネタ大作戦」の過去ログをご参照下さい。
ttp://revery.net/~ikumi/cwww/moto/
(井汲景太さん)


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